猫と暮らすための家具やインテリアのポイント

最近は犬より猫ブームというのはご存知ですか?先日、インターネットで何故猫を飼うのか?というアンケート結果が紹介されていました。ちょっとご紹介しますと下記の通り。

①散歩をしなくてよい
②ご飯が面倒でない
③トリミングの手間がない
④吠えない
⑤世話や手間が犬より少ない

そして猫を飼う人はここ数年、女性の一人暮らしの人が急増しているそうです。その需要の影響で一人暮らし向けマンションでは小型の犬、猫をOKの物件が増えているとか。犬より猫がブームになっている背景に現在の世帯形態と暮らし方に沿えるペットということを感じます。この記事を読んでいる人の中でも、実はこの春から猫を飼いたいと思っているという人がいるのではないでしょうか?

今日は猫を飼いたいと思っている人、すでに飼っている人へ“猫と愉しく暮らせるインテリア・家具”のご紹介をしてゆきましょう。 

猫の習性はどのようなもの?

(1)猫は寝るのが大好き

猫は通常1日の3分の2をまどろんで過ごしています。1日14~15時間は眠っているとも言われており、子猫や高齢猫ではさらに寝ている時間が長くなります。そのため寝心地のよい場所があるというのが大切になります。猫は心地よい場所を見つけると安心してストレスなく暮らせるということになります。

(2)猫はジャンプが好き

猫はトラやライオンと同じようにハンターが大好きです。瞬発力、ジャンプ力、走力など生まれつき備わっているため、高いところへジャンプしたり降りたりするのを好みます。自分の体の5倍ほどはジャンプすると言われています。

(3)グルーミングが大切

これは猫の身体のケアに必要な行為で、セルフや他の猫同士で行うこともあります。犬のようにトリマーに行かない分、猫は自分自身で毛の調節を季節やその時の環境によって行いますので自分の毛の塊を飲み込んで嘔吐するなどといったことをします

(4)猫は一人になりたい時がある

猫は神経質なところがあるのでパーソナルスペースが必要と言われています。猫1匹で約半径2mほどが理想になります。

(5)猫は外や下を眺めるのが好き

よく猫が窓辺で外を見ている姿を見かけますが、猫は動くものが好きですので外を眺めるのを好みます。また、自分が高いところに居て下で動いているものを眺めるのも好きです。

(6)猫は隠れる場所が必要

これは猫のストレスを軽減する場所が必要ということです。穴ぐらのように身体が全部隠せる場所で猫はストレスを軽減する策をとるといわれています。

いかがでしょう。住まいのインテリアに関係するものだけピックアップしてみましたが、こうして見ると犬より猫の方が部屋作りにあれこれ計画が必要かもしれませんね。では次にどのようなことを部屋作りにするとよいか見てみましょう。

猫のために必要なインテリア空間とは?

先にご紹介しました猫の習性を踏まえてインテリに取り入れるために次の要点が見えてきました。

(1)寝心地のよい硬さの寝床をつくる
(2)高低のあるキャットツリーをつくる
(3)床材を吟味し張りわける
(4)完全に姿を隠せる場所をつくる
(5)窓際に見晴らし台を設ける

インテリア空間に関係のある内容で書き出しましたが、どれも家具やインテリアの材料で対応できそうです。その他に必要な猫のための空間と言えば、トイレと爪研ぎの場所になりますね。人間と同じく猫にとっても大切な空間ですのでそのためにどのようなことが必要なのか次にご紹介しましょう。

トイレと食事、爪研ぎに必要な空間とは?

猫にとってのトイレの場所は人と同じように「食事をする場所から離れたところ」「人通りが少ない」「風通しがよい」「いつも清潔」を好みます。ポイントとしては猫の身体より大き目のトイレを好むという点です。なかなか大きめのスペースを確保するのは一人暮らし用のマンションですと難しいですが、今は種類もサイズも豊富に猫トイレがありますので選びやすいようです。

では食事の場所はどうでしょう。猫は三度の食事をする人と違い、1日に少量をだらだらと10回ほどに分けて摂取します。このことから出して片付けるという食事場ではなく、終日朝から食事を置いたままにできる状態が望ましいということになります。置く場所はもちろん、トイレから離れたところがベストです。入り口そば、通路などはホコリも溜まりやすく、猫も落ち着いて食べられませんのでトイレ同様、置き場所は部屋の中で最適なところを探してみましょう。

最後に爪研ぎですが、猫が爪を研ぐというのは本能ですのでやめなさいと叱ってもやめられません。飼い主が猫に爪を研いでよい場所、良い素材のものを提供するということになります。猫が好む爪を研ぐ素材として、一位=ロープ、二位=カーペット、三位=ダンボール、そして木の順になります。また研ぐ物として形は様々ですがキャットツリーというのが圧倒的です。

猫と暮らすのに気をつけたいインテリア・家具

さて、これまで猫に必要なスペースや環境を見てきましたが、インテリアでは何に気をつけ、用意をするとよいかまとめてみました。

カーテンの素材

カーテンはドレープやレースなどの裾が動いたり、その素材が猫の爪に引っ掛り、猫もそれを面白がってわざと引っ掛けて遊ぶため、できればドレープ&レースのスタイルでない方がよいです。また布をパタパタと上に畳んで操作するシェード類も生地によっては爪がかかりやすいので、素材選びは編み物調やレース類を避けることをお勧めいたします。最適なスタイルとしてはロールスクリーンが向いています。

ソファ選び

ソファもカーテン同様、生地は布製を避けてレザーなどにするとよいですが、レザーもシミなど拭き取り難い面があるので合成素材も検討するとよいかもしれません。また布製が希望の場合はカバーリングなど洗濯対応ができる、生地の毛足が短いなどにするとよいですね。そしてソファの下に入れないようなデザインや、木製の足ではなくスチール製などにすると安心です。

照明器具選び

照明器具?と不思議に思うかもしれませんが、以前、猫を飼っている知人のリビングで猫が高いキャビネットからキラキラ揺れるクリスタルのシャンデリアを目掛けて飛び移ったことがあります。猫はクリスタルに興味深々だったのですが、飛び乗った衝撃でシャンデリアが大きく揺れてとても怖い光景を見ました。その猫もシャンデリアから降りられなくなってしまい大変でした。

このようなことからペンダントライトやシャンデリアのように天井から下がる照明器具をつけるのは止めるか、またつけるのなら飛び移れないような家具の配置にするなど家具の置き場所にも工夫が必要です。

まとめ

猫と快適に愉しく暮らすためにインテリアの家具の置き場所、素材選び、また家具を利用してキャットツリーや穴蔵を作ったりなど、あれこれ計画するとよいですね。猫のためのポイントを押さえつつも、うまく自分の好きなデザインにつなげて快適な空間づくりを楽しみましょう!

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