やってはいけない収納術6選

こんにちは!整理収納アドバイザーのすぎたともみです。皆さんのお家には、整えてみたけれど、なんだか使いにくいと感じている収納スペースはありませんか?収納は、使ってみて初めて正解が分かるもの。改善できたつもりでいても、使ってみたらなんだかしっくり来なかったり、出し入れに手間がかかったり、その結果モノが出しっぱなしになっている、なんてこともよくあります。なぜなら収納にはルールがあり、出し入れをしやすくするポイントをクリアすることで、リバウンドが防げるから。また、収納の仕方によっては思わぬ事故を招くことも忘れてはなりません。

今回は、やってはいけない収納術を6つ選んでご紹介しました。今お使いの収納と照らし合わせながらご覧くださいね。

1. 種類の違うモノが入り混じっている

ひとつの収納スペースの中に、種類の違うモノが混ざっていませんか?分かりやすい収納づくりのポイントは、「1つのカテゴリーに1区画」。種類の違うモノが混ざっていると、使いたいモノが見つかりにくくなります。

→改善ポイントは、モノの仕分け。

収納を作る前に、モノの仕分けをしましょう。1つのカテゴリーに1つの区画を設定し、モノの定位置をはっきり決めましょう。大きな収納スペースは、カテゴリーに応じて、ボックスや仕切りで区切って使うとモノが入り混じりません。

2. ぎゅうぎゅう詰めになっている

収納スペースに対して、モノを詰め込み過ぎてはいませんか?取り出そうとすると他のものまで飛び出してしまう、モノを戻す時に隙間探しをしている、そんな収納はモノを詰め込み過ぎているケースがほとんど。

→空間に対して、モノは7~9割に留めましょう。

ぎゅうぎゅう詰めになっている収納は、モノの整理が必要な状態です。不要なモノを出し、改めてモノを収納し直す時の目安は、スペース全体に対して7~9割。取り出したい時にスッと手が入り、サッと出せるかどうかをチェックして。

3. モノが見渡せない

奥に入っているモノが隠れてしまっている棚や引出しはありませんか?手前のモノに隠れていると、使いたい時には見つけにくく、戻す時も手間がかかってしまいます。パッと見た時に視界に入らないモノは、いつのまにか存在を忘れてしまうことも。

→モノは立てて収納し、ひと目で確認できる状態に。

収納内を見渡した時、中に入っているモノが全て確認できる状態を作りましょう。引出しの場合、モノは立てて、上からのぞいた時に全てのモノが見渡せるように。棚の場合は、正面に立った時に見渡せるよう、奥にはモノを置かない方がベターです。

4. 危ない収納になっている

モノを取り出そうとすると他のモノまで落ちてくる収納はありませんか?詰め込み過ぎや、モノを高く積み上げてしまっている収納棚はモノの落下につながります。高い位置に重く大きなモノが置かれている場合も、取り出す際に体勢を崩しやすい上、地震による落下も心配です。

また、ガスコンロなど火の元の近くに可燃性のモノを置いてしまう収納も、地震時や調理中の燃え移りの危険性があります。モノが多く、掃除がしにくいと、不衛生な環境をも招きます。

→高い位置にモノを積み上げない。

収納棚や押入れ等は、無理なく出し入れができるよう、余白を持たせ、モノを高く積み上げるのはやめましょう。よく使うモノは立てて収納し、こまごましたものはボックスにまとめるのがおすすめ。特に高さのある収納スペースには、なるべく軽いモノを収め、重たいモノは低い位置に収納すると安心です。

→ガスコンロ回りはスッキリをキープ。

ガスコンロまわり15cm(IHの場合10cm)に可燃物を置いてはいけないことは、消防関係法令や機器の取り扱い説明書にも設定されています。また、レンジフードやコンロの周辺を定期的に整理、清掃することも、安全に調理をする上でとても大切です。この範囲内はスッキリさせておきましょう。

5. すぐに出せない アクション数が多すぎる

引出しを開ける、扉を開ける、フタを開ける、取り出す、といった動作の数を「アクション数」と言います。取り出すまでのアクション数は多ければ多いほど、手間のかかる収納方法に。いつも出し入れが面倒だな、と感じているモノがある方は、もしかしたらアクション数が多すぎているのかも。見た目をスッキリさせたい方も、しまい込み過ぎてしまうと後片付けが面倒になり、返って散らかりやすい収納になってしまうので要注意です。

→無くてもいいフタは外しましょう。

使用頻度の高いモノは特に、アクション数を減らした収納にしましょう。サッと取り出せる位置に移動する、収納ボックスはフタを外すなど、取り出し時の「ラク」を優先して。

6. サイズが合ってない

収納スペースと中に入れるモノのバランスが合っていないと、散らかりの原因になります。例えばこの写真のように、小さなサイズの子ども服を深さのある引出しに立てて収納しようとすると、上手く立たなかったり、上にあいた空間に服を重ねたくなったり、ごちゃつきやすい収納になってしまいます。収納の場合、大は小を兼ねません。

→収納のサイズは、入れるモノに合わせて。

シンデレラフィットとまではいかなくても、モノと収納スペースのバランスはある程度のフィット感が必要。先ほどの子ども服の事例も、浅めの引出しに取り替えることで解決します。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。安全に、快適に使える収納づくりのご参考になれば嬉しいです。

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