こんにちは。整理収納アドバイザーのNagisaです。3LDKのマンションで、男の子2人と単身赴任中の夫の4人で暮らしています。
みなさんのおうちにはどのような収納用品がありますか。
普段からモノを整理することには慣れていて、自分自身に必要なモノの量がわかっているはずの私ですが、ここ1ヶ月間で再びモノの見直しを行いました。そうすると出てきたのは、余ってしまったたくさんの収納グッズたち。整理収納アドバイザーになる前に、おうちを整えたいという思いから購入したものもたくさんありました。
お片付けサポートの現場でも、「収納用品が余まる」ということは起こりがち。お部屋をきれいにしたい、スッキリしたお部屋で過ごしたいという思いから、まずはじめに収納用品を買いに行ったという経験がある方も多いはず。今回は、片付けをはじめるときに、なぜ先に収納グッズを買ってはいけないのかについてお伝えします。
適した収納用品を選ぶことが出来ない
お片付けで一番大切な作業は、必要なモノと不要なモノを区別する「整理」です。整理が行われていないと、不要なモノも紛れてしまっている状態に。
不要なモノが混在している状態で、収納用品を買ってしまうとその場所に適した収納用品を選ぶことも難しくなってしまいます。「とりあえず」で収納用品を買ってしまうと、不要なモノに対しても収納を与えることに繋がってしまうのです。本当に使いたいモノが使いにくくなってしまったり、不要なモノが邪魔をしてその場所に適した収納用品を選ぶことができなくなってしまいます。
必要なモノだけになった状態で、全体のモノの量や使う頻度を考えることで、その場所に適した収納用品を選ぶことができるようになるのです。収納を考える前にまずは「整理」をしてみてくださいね。
収納ボックスというモノが増える
収納ケースやボックスもひとつの「モノ」です。整理をしていない状態で収納用品を購入してしまうと収納用品の数が増えるだけでなく、さらに不要なモノを増やしてしまう可能性もあるのです。収納ボックスの中に入れるモノが整理されていないということは、モノの数もとても多くなってしまいますよね。そうなると、使いやすくするためにさらに仕切りや小さなボックスを買い足してしまう可能性も。どんどん収納用品が増えてしまう前に、まずは収納するモノの見直しをしましょう。
モノが増えてしまうということは、たとえそれが収納用品だったとしても、使わなくなったときに再び「必要か必要でないかの判断」をしなければならなくなってしまいます。食品のように消費期限のない収納用品は、手放しにくいもののひとつ。その判断を繰り返さないためにも、本当に必要になったモノだけになった状態になってはじめて、収納ボックスを検討することが大切なポイントです。
リバウンドしてしまう
整理をせずに先に収納グッズを購入した場合に起こりやすくなってしまうのが、「リバウンド」です。整理の作業では、必要なモノか必要でないモノかの判断だけでなく、増えてしまった原因も一緒に考えることができます。さらに、自分自身に必要な量を把握することもできるのです。もしも「整理」をせずに収納用品を購入してしまうと、一旦はきれいに見えるかもしれませんが、入ってくるものを見直すことができていないため、またモノに溢れてしまう可能性だってあります。
その場所に適した適切な量のモノを収納することで、使いやすくなり、その状態を維持することができるものです。モノと向き合うことをせずに収納を考えてしまうとまた同じことを繰り返してしまうかもしれません。
収納用品を購入するときは
お家の中のモノは子供たちの成長や家族の環境の変化に応じて変わってくるもの。整理を終えて収納用品を選ぶ時には、使わないときに折りたためたり、別の場所でも使えるような汎用性の高いモノを選ぶことで収納用品のムダを防ぐことができると思います。自分自身の持っているモノに適した収納用品を選んでみてくださいね。
いかがでしたか。
おうちを整えたいという思いから、ついつい収納用品を購入してしまう気持ちはとてもよくわかります。でも、はじめに収納用品を購入するのではなく、一歩立ち止まってみて、収納する「モノ」の見直しをぜひしてみてくださいね。それが、理想の暮らしをおくるための近道になるかもしれません。参考にしていただけると嬉しいです。
整理収納アドバイザー Nagisa Okamoto