部屋の印象を大きく左右するカーテン。前の家で使っていたもの等、サイズの合っていないカーテンを使っていると、部屋全体のバランスも崩れて見えてしまうことになります。最近では様々な種類がありますが、今回は一般的なカーテンの基礎知識とサイズの測り方についてお伝えします。
- 岸上 のぞみ 整理収納アドバイザー/ルームスタイリスト
- 3階建て2階リビングの建売のお家で、夫と息子と私の3人、時々保護猫と暮らしています。ノウハウだけでなく、自分の心の声や感覚に気づき行動することを大切にしたお片づけレッスンなどを開催。
Instagram:@nozomi_kurashi
webサイト:日々柔-hibinew-
カーテンの基礎知識
1. カーテンの種類
カーテン・・・主にドレープカーテンとレースカーテンの2種類で、素材もデザインも多種多様。開閉がラクなことや、柔らかい雰囲気が特徴。
ブラインド・・・外からの視線や光の入り方を調節できる。ウッドの色味や質感は、インテリアと好相性。
バーチカルブラインド(タテ型ブラインド)・・・外からの視線や光の入り方を調節できる。縦のラインが並ぶことで部屋がスッキリ見える。
ロールスクリーン・・・カーテンのようなドレープがないので、スッキリした印象。窓周りだけでなく、間仕切りや扉の代用としても使いやすい。
2. カーテンのヒダ
1.5倍ヒダ・・・カーテン上部の布を寄せている山部分が、2つのもの。2倍ヒダと比べて安価でスッキリ収まる。
2倍ヒダ・・・カーテン上部の布を寄せている山部分が、3つのもの。1.5倍ヒダよりも生地を多く使い、ドレープが綺麗に出る。空気層がしっかりできるので断熱効果が高まる。
ヒダ無し・・・タペストリーのようにヒダが無いもの。横幅が窓枠よりも大きいものを選ぶと、ラフな印象のドレープを作ることもできる。
3. フックの取り付け方
- 正面付け・・・正面から見てレールが隠れるような付け方
- 天井付け・・・正面から見てレールが見えるような付け方
一般的にレースカーテンは天井付け、ドレープカーテンは正面付けのことが多いですが、レールにデザイン性のある装飾レールの場合や、マンションに多いのですがカーテンを取り付ける天井や壁にレールを隠すような凹み(カーテンボックス)がある場合はドレープカーテンでも天井付けにします。レールの種類やカーテンボックスの有無は必ず事前に確認してください。
横幅を測る
横幅を測る時はカーテンレールの両端にある、固定ランナーと呼ばれる動かないリング同士の距離を測ります。
装飾レールの場合は固定されていないことも多いですが、同じく両端のリング同士の距離を測ります。注意したいのは、この寸法=カーテンの横幅では無いこと。隙間ができないよう、ゆとりを持った幅が必要です。オーダーカーテンを取り扱うお店の方がサイズを提示してくれる所であれば、先ほどの寸法を伝えればOK。
ちなみにどれくらいゆとりを持たせるかは好みなので正解はありませんが、両端のリング同士の距離×1.03で出した寸法が目安。必要以上に幅を取りすぎると生地がもたついてしまったり、料金が余計にかかってしまうことがあります。オーダーではなく既成カーテンを購入する場合も、この計算で出した寸法に近いものを選ぶとよいです。
高さを測る(掃き出し窓)
人が出入りできるような掃き出し窓の場合、レールに付いているリングから床までの高さを測ります。一般的にバランスが良いとされているカーテンの寸法は、測った寸法から
- ドレープカーテン・・・-1cm
- レースカーテン・・・-2cm
最近は海外インテリアの影響であえて床につく長さを選ぶ方も。リネンカーテンなど自然素材のものは周辺環境によって多少縮むこともあるので、床までの寸法にしたり、お好みで数cm長めにしてもいいかもしれません。
高さを測る(腰窓)
人が出入りできないような高さの腰窓の場合、レールに付いているリングから窓枠の下までを測ります。一般的にバランスが良いとされているカーテンの寸法は、測った寸法から
- ドレープカーテン・・・+10〜15cm
- レースカーテン・・・ドレープカーテンから-1cm
腰窓の場合、その周辺に置くテレビ等と干渉する可能性があります。窓周りに置くものがある場合は必ず事前に確認しておきましょう。
カーテンは事前準備が大切
カーテンは引っ越し後にすぐ必要になる場合も多いので、事前に採寸方法やチェックするべき点、オーダーカーテンの場合は納期を理解しておくことが大切です。
引っ越し等で窓の数が多くて時間と労力をかけたくない。自分で測るのは不安。といった方は、出張採寸のサービスを扱うお店もあるので利用してみるのもいいかもしれませんね。