ソファやベッドなどの家具やインテリアは、頻繁に買いかえられるものではないから失敗せずに購入したいもの。ですが、大きい物ゆえに簡単に試せないのが家具やインテリア。また、リビングや寝室のインテリアコーディネートと言われても、そもそもの意味や必要性もあやふやですよね。
そこで今回は、誰もがもっと気軽に安心して部屋づくりができるよう、家具やインテリアの選び方とインテリアコーディネートのコツや実例、相談サービスのメリットについてご紹介します!
インテリアコーディネートとは?
インテリアコーディネートとは、住む人にとって暮らしやすく居心地の良い住空間をつくること。リビングなどの家具やインテリア選びにとっても大切です。
居心地のよさは人それぞれなので、「自分にとって暮らしやすいとは?」「素敵な部屋とは?」「心地よい空間とは?」を考えることから始まります。そして、賃貸でも、気に入らない内装でもあきらめる必要はありません。様々な家具やインテリアの工夫で自分らしい住まいに近づけられるのがインテリアコーディネートです。
家具やインテリアの揃え方
居心地のよい住空間に大切なインテリアや家具選び。いざ買おう!という時に何を揃えればよいのか悩みますよね。そして何も考えずに家具屋さんに行くのはNGです。まず、インテリアや家具選びを始める前に「自分や家族にとって何が必要か」を考えましょう。今は必要なくても将来には必要など、優先順位をつけてリスト化しておくのもおすすめです。
リスト化するには
① 暮らしに必要な家具・インテリア
② 揃えておくと暮らしやすくなる家具・インテリア
③ 好みに合わせて暮らしを豊かにする家具・インテリア
の3つのカテゴリーに分けるのがおすすめです。
① 暮らしに必要な家具・インテリア
一人暮らしやファミリーに関わらず、引っ越しをしてないと困る家具やインテリアがあります。それは「灯り」「睡眠」「プライバシー」に関わる次の3つのアイテム。
・照明
・ベッド(寝具)
・カーテン
これらは暮らすために最低限、必要なアイテム。カーテンはプライバシーだけでなく、冷暖房効率にもひと役かいます。買い忘れのないよう頭にいれておきましょう。
② 揃えておくと暮らしやすくなる家具・インテリア
次に必要な家具は、食事のためのテーブルやチェア、くつろぐためのソファやラグなど「体をサポートする家具」と、テレビに書類や本、小物など「物の置き場を決めるための家具」です。.
・ソファ
・リビングテーブル
・テレビ台/収納家具
・ダイニングテーブル
・ダイニングチェア
・ラグ/マット
間取りや暮らし方によっては必要ない場合もありますが、あると暮らしやすくなるアイテムです。
\一人暮らしなら/
一人暮らしの場合、食事をするテーブルや仕事や作業をするデスクなどがあると暮らしやすくなります。また、収納スペースの少ないワンルームなどには収納家具も必要です。
・デスク
・テーブル
・収納家具
部屋に余裕があれば、ソファがあるとおしゃれでくつろげる部屋になりますよ。
\子供がいる家庭なら/
子どもが生まれると家の中は一変!様々な物に注意を払うようになります。どのようなアイテムが必要か見ていきましょう。
・ベビーベッド/ベッド
・おもちゃ収納
・本棚
・学習机
・ラグ/マット
子どもの成長は思ったより早いもの。永く使える大人用を選ぶのも賢い選択です。
③ 好みに合わせて暮らしを豊かにする家具・インテリア
最後はなくても困らないけれど、あると暮らしが豊かになるアイテム。趣味や生活スタイルに合わせて自分の好きなインテリアを取り入れてみましょう。
・アート
・観葉植物
・クッション
・雑貨
これらは気軽に変えられるアイテムが多いので、季節やイベントに合わせてちょっと変えてみたり、インテリアを楽しむためのおすすめのアイテムです。
インテリアや家具選びの決め手となるポイント
インテリアや家具の購入には決め手となるポイントがいくつかあります。中でも次の5つは重要なポイント。家具選びの参考にチェックしてみましょう。
1・好みが分かれる見た目の「デザイン」
家具選びをしていて、気に入らないと目にも留まらないのがデザイン。でも部屋全体のデザインも意識しないと取り返しのつかないことになるので商品単体で考える際は注意しましょう。
2・品質を左右する「価格」
価格は機能性や品質にも関わってくる部分。永く使いたいもの、使う期間が短いものなど商品によってメリハリをつけるのも賢い買い方です。
3・使い心地が決まる「素材や機能性」
素材や機能性は直接、肌に触れたり、毎日の体の動きに関わってきます。家具としての最低限の機能はもちろん、生活や好みに合わせた機能を選びましょう。
4・暮らしやすさや居心地が決まる「サイズ」
ファッションと同じようにいくらデザインが気に入っても自分や家族にフィットしなければ使いものにならないのがサイズ。自分の部屋のサイズを確認しておくことも大切です。
5・素敵な部屋のカギは「コーディネート」
洋服と同じように商品単体だけを見て選ぶのは禁物。部屋がチグハグにならないよう商品と商品の組み合わせを考えて選びましょう。
インテリアや家具で失敗が多い2つのポイント
購入の決め手は人それぞれ。どれを重視するのかは実際に試したり、情報をよく確認したりして考えたいところです。ですが「サイズ」「インテリアコーディネート」だけは確認が難しいのが現状。
洋服は試着をしたり、トップスとボトムスなどの組み合わせを確認したりできるけど、家具やインテリアは簡単に試着ができませんよね。なんとインテリアの失敗の大半はこの2つなんです。
サイズやインテリアコーディネートを失敗しないコツ
家具選びのポイントで難しい「サイズ」と「コーディネート」。少しでも失敗を防ぎたいですよね。そこで、失敗しないためのポイントをご紹介します。
家具やインテリアのサイズを暮らしや部屋にフィットさせる。
サイズをしっかり測って組み合わせる
それなりの家具やインテリアを選んでいるのになんだか違和感のある部屋があります。それは例えば、広い部屋に家具が少なすぎたり、テレビ台とテレビのサイズが合っていなかったり、カーテンのサイズが合っていないなど。また、用途に合わせたサイズにしないと、使いずらくて結局使わなくなってしまうことに。
洋服と同じように部屋や暮らしにフィットしたサイズの家具やインテリアを選びましょう。
暮らしやすさを考えて家具をレイアウト
部屋に合わせたサイズの家具を選ぶポイントはもうひとつ。人が通ったり作業したりするスペース(動線)を考えて選びましょう。この動線を考えずにサイズを選ぶと、家具が邪魔になり暮らしにくい部屋になってしまいます。
インテリアのイメージ・テイストをかためる
様々なアイテムをなんでもかんでも並べても、チグハグになってしまいます。まずは好きなイメージやテイストを持つことから始めましょう。好きなイメージが見つかったら、同じテイストで揃えていきましょう。お土産などでもらったアイテムも部屋のイメージに合わないのであれば、潔く保管しておくとよいです。
インテリアカラーはファッションと同じように考える!
カラーのバランスは7対2.5対0.5
インテリアのカラーコーディネートは難しいように感じますが、ファッションと同じように考えるとわかりやすくなります。まとめやすいインテリアのカラーバランスは
ベースカラー:7
→壁や床、部屋を占める家具の色が7割
テーマカラー:2.5
→ソファやカーテンなど部屋の印象を決める色が2.5割
アクセントカラー:0.5
→空間の引き締め役やアクセントになる色が0.5割
がよいと言われています。
洋服で例えると、全身同じホワイトカラーでまとめるのは難しいですよね。そこに靴やベルト、アクセサリーなどでアクセントになるカラーを取り入れると引き締まります。
また、テーマカラーの割合は、同じ色でも違うトーンの色を取り入れるなら増やしてもOKです。
家具の色味をそろえる
家具の色味もカラーのバランスに気を付けましょう。家具には様々な素材や色がありますが、同じ部屋に置く家具は色味をそろえましょう。素材をそろえるのが一番簡単ですが、買い足しの場合はなかなか難しい物。そんな時は色味だけでもそろえるようにしましょう。
下の図は素材は違いますが色味を揃えたリビングダイニングです。
ソファやベッドカバーはベーシックカラーがベター
ソファやベッドは部屋の面積を占める割合が大きいですよね。洋服でもボトムスに赤や黄色を取り入れるのが難しいように、部屋もソファやベッドカバーに赤や黄色を取り入れるのは上級者のテクニック。あえて難しい色は使わず、白やグレーなどのモノトーン、カーキやベーシュ、ブラウンなどのアースカラーなどベーシックカラーがベターです。難しい色はクッションやラグなどアクセントに使うほうが、よっぽど簡単です。
下の図のように、ライトグレーのソファならクッションやチェアカバー、ラグにボルドー色のアクセントを取り入れやすくなります。
素敵なインテリアコーディネートにするコツ
ラグやクッションで色や柄を取り入れる
アクセントになる色や柄物などは簡単に変えやすいクッションやラグで取り入れましょう。クッションなら失敗しても諦めがつきやすいですよね。気分や季節に合わせて変えやすいのもクッションやラグです。模様替えでもおすすめです。
下の2枚の図は同じ部屋をクッション、ラグ、チェアカバーを変えて変化させました。印象が変わりますね。
部屋にフォーカルポイントをつくる
フォーカルポイントとは、視線が集まる場所(目がつく場所)をさします。部屋の印象は、部屋にはいってすぐに目がつく場所で決まるので、部屋の印象が良いか悪いかはフォーカルポイントで決まります。よく言われるのは、部屋の入口から対角線上の角に印象深いアートやランプ、観葉植物などを飾ること。部屋の奥行感や立体感も出て素敵なインテリアコーディネートになります。
インテリアコーディネートの実例や事例を参考にしよう!
インテリアコーディネートをシミュレーションをしてみても面倒だったりイメージ通りにならなかったり。そんな時はコーディネートの実例や参考事例を見るとイメージがつきやすく失敗を防げます。
困ったらインテリアコーディネートをプロに相談
自分で試してみたり、参考になる部屋を探してみたけど自分の部屋に合わせるのはなかなか難しいもの。そんな時は誰かにお願いしたり、プロの意見を聞きたくなるものですよね。そこでおすすめなのが、インテリアコーディネート相談サービス。インテリアの資格をもったインテリアコーディネーターが理想の住まいを提案してくれます。
インテリアコーディネーターとは?
インテリアコーディネーターとは、一般的にインテリア産業協会が認定するインテリア専門の資格を有している方をさします。主に、インテリアや住宅の商品に関する幅広い知識を持ち、家具やカーテン、照明などの商品をトータルにコーディネートするのが仕事です。「どのように暮らしたいか」をヒアリングし、住まい手の理想の住空間を様々な手法で提案・導いてくれるのがインテリアコーディネーターです。
インテリアコーディネート相談サービスを受けると何をしてくれる?
インテリアコーディネートの相談サービスは様々ですが、一般的に
①ヒアリング
→住まいの間取りやどのように暮らしたいかなどの要望を伝えます。
②プランニング
→レイアウトや組み合わせなど3Dで部屋のイメージの提案をもらえます。
③商品提案
→家具選びのアドバイスをもらえます。
④お見積り
→商品代金や配送料など、コーディネートにかかる費用のお見積りをもらえます。
⑤商品の手配
→提案内容でよければ商品の手配をしてくれます。
⑥納品・アフターフォロー
→納品時にレイアウトやコーディネーションなど理想の部屋を形にしてくれます。
の6つがサービスの流れになります。
ソファなどの家具選びのアドバイスだけではなく、ライフスタイルなどに合わせてトータルでコーディネートしてくれるのがコーディネート相談サービスです。
インテリアコーディネート相談サービスの比較
インテリアコーディネート相談のサービスには形態や依頼方法、料金が様々あります。だからこそ、どんなことをしてくれるのか?料金は?など不安になりますよね。そこで、インテリアコーディネート相談サービスを主要な3つの形態で比較してみました。
①インテリアコーディネーターの事務所や専門店
②家具やインテリアを販売しているインテリアショップ
③インターネットで依頼するオンライン相談サービス
個人事務所/専門店 | インテリアショップ | オンラインサービス | |
---|---|---|---|
価格 | 1万~10万円 | 無料 | 5千~1万円 |
申込 | 事前予約制 | 事前予約制 | 随時申込順 |
提案商品 | 様々なショップの家具※1 | インテリアショップの家具 | 様々なショップの家具※4 |
商品手配 | 必要なし※2 | 必要なし | 自身で手配が必要 |
納品 | 立ち合いあり※3 | 立ち合いなし | 立ち合いなし |
※1.提携しているショップのアイテムになります。
※2サービス内容により必要な場合もあり
※3サービス内容によりない場合もあります。
※4商品の紹介はなく、コーディネートの提案書のみの場合もあります。
どのようなサービスも同じですが、自由に選べ、おまかせする分が多いなど、内容が充実すれば価格もそれなりにするので、自分にあったサービスを探してみましょう。特に昨今、増えているのがインターネットで提案してもらえるオンラインコーディネート相談サービス。
価格もお手頃で3Dで提案してくれるサービスが多く、小さなお子様がいる方や時間を効率的に使いたいという方におすすめです。
インテリアコーディネートを相談するメリット
インテリアコーディネートを依頼するメリットって本当にあるの?何がメリットなの?と不安に思っている方もいるのではないでしょうか。そんなメリットは
・商品を探す手間が省ける
・3Dなどで家具をコーディネートした部屋のイメージがつかめる
・より暮らしやすい部屋になる
・自分には考えつかないアイデアや商品を提案してもらえることもある
・センスのよい部屋に住める
など、プロに頼むからこそ暮らしやすく居心地のよい住まいが手に入ります。特に面倒くさがりの方やセンスに自信のない方はおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?やっぱり家具やインテリアの購入は不安がつきものですよね。少しでも不安がなくなるように、ぜひ3Dシミュレーターやインテリアコーディネート相談を活用してみてくださいね。