子供部屋をつくる理由は「子供の自立心を養うため」が多いといわれます。子供部屋を作る時期は小学生になるタイミングが多く、次に中学生と節目に考えることが多いようです。ですが、いざ子供部屋をつくる際、5畳〜6畳くらいの限られた広さの間取りで、インテリアやレイアウトなど、子供の成長を考えるとどうしたらよいかわからないことも多いですよね。
そこで今回は、子供部屋をつくる時におすすめしたいインテリアのレイアウトとベッド・収納など家具の配置や選び方のポイントをご紹介いたします。ポイントはおさえつつ、子供も喜ぶような子供部屋づくりを楽しみたいですね。
学習机は勉強に集中できるレイアウトに
大人も、まわりが気になって仕事や勉強に集中できないことはありませんか?子供も同様に部屋の環境によって集中力に差が出ます。子供が勉強に集中できる子供部屋を作るポイントは学習机の位置が大切です。

一番集中できる学習机の配置は部屋の角
学習机を子供部屋の角に配置すると、二方向が壁に囲まれるので、勉強に集中しやすい環境になります。ポイントは学習机の位置から、ベッドや窓、おもちゃ、テレビなど、勉強の集中を妨げる物が見えないようにすることです。
学習机からベッドが見えると、横になって休憩したくなりますし、窓から景色が見えると、外の様子が気になってしまいます。おもちゃやテレビが見えると、遊びに誘惑されてしまうのです。これらは勉強の集中力が落ちてしまう原因になってしまうので、学習机の配置には気を付けましょう。
学習机の後ろにドアがあるのはNG
人間、誰でも正面よりも背後を警戒します。子供も学習机の後ろにドアがあると誰かが入って来やしないかと、背後の警戒心から勉強に集中することができなくなってしまいます。
学習机のサイズは将来を見据えて選ぶ
学習机は高校受験や大学受験など、大きくなっても使うものです。レイアウトばかり優先してしまうと、収まるサイズを探しがちですが、しっかりと永く使える学習机を選びましょう。

デスク天板は幅100×奥行60㎝がおすすめ
一般的な学習机のサイズは幅100×奥行60㎝です。まさにこのサイズがおすすめで、将来パソコンの使用を考えている場合に使いやすいサイズです。会社などのデスクのサイズが一般的に幅120×奥行60㎝なので、パソコンのデスクトップやキーボードを置くイメージがわきやすいのではないでしょうか。また、教科書のサイズも大きくなっていたり、受験勉強など参考書を多く使う場合も広めの机がおすすめです。

シンプルなデスクなら永く使える
子供用の学習机が大きくなるにつれて趣味に合わなくなったという思い出はありませんか?身長に合わせて使えるデスクチェアも大きくなると買い替えたくなります。そのような場合にどのようなデスクチェアにも合わせやすいシンプルなデスクなら永く使えます。
学習机を選ぶポイントは、造りがしっかりしているものを選ぶことです。家具の材質やネジのゆるみの確認、またホルムアルデヒドの少ないものを選ぶことも子供のために大切ですね。
子供部屋のベッドは間取りやレイアウトと相談
ベッドもデスクと同様に、もともと永く使えるものですが、成長するにつれて趣味が合わなくなり中学生になったら買い替え、なんてもったいないですよね。そのようなことにならないように、できるだけシンプルで大人になっても使える家具がおすすめです。

配置できるならシングルサイズがおすすめ
子供部屋のベッドは大きくなっても使えるようにと考えると大人用のシングルサイズがおすすめです。シングルサイズなら、シーツなどカバーの種類も豊富で、年齢に合わせて好みのカバーをかけてあげることもできますね。

小柄な体格ならセミシングルやショートタイプという選択肢も
とはいっても部屋のスペースや間取りの形状でシングルサイズが難しいことも。そのような時はセミシングルサイズやショートタイプもおすすめです。セミシングルサイズはシングルサイズよりも幅が小さく、ショートタイプは長さが短いのでレイアウトがしやすくなります。


コンパクトな子供部屋におすすめのロフトベッド
子どもの頃に憧れたロフトタイプのベッド。収納スペースなどが取りづらい部屋におすすめです。ベッド下に収納棚などをレイアウトして省スペースでレイアウトできます。ただし、安全面だけはしっかり確認して設置するようにしましょう。
子供の健康を考えたインテリアを
次に大切なのが子供の健康です。子供が健やかに育つために注意したいポイントを紹介します。

エアコンの風が直接当たらないように配慮する。
ベッドや、学習机のまわりなど、子供がよく過ごす場所は、エアコンの風が直接当たらないようにしましょう。最近はエアコンの機能もよくなってきましたが、まだまだ気をつけないと風が直接当たることは多いですよね。エアコンによる乾燥は風邪など体調不良の元になります。子供部屋も、一年を通して温度や湿度の管理に気をつけるようにしましょう。
部屋全体を明るくする照明と、デスクライトをプラスする。

リビングや寝室の照明は、落ちついた雰囲気になるよう、あたたかみのある電球色にする方も多いと思います。一方で、子供部屋に電球色の照明を使うことはNGです。落ちつく雰囲気の電球色は勉強の集中力が落ちてしまう原因になります。子供部屋の照明は、電球色よりも明るい昼光色がおすすめです。
また、影やまぶしさを感じる照明は、目を悪くする原因になるので、スポットライトやペンダントライトよりも、子供部屋全体を明るくするシーリングライトがおすすめです。
子供部屋の収納は子供自身で管理できるように
子供部屋を活用して、子供の成長に合わせて、自分自身でできることを増やしていきましょう。そのひとつの方法は収納家具を配置することです。学習机のまわりだけでなく、洋服やおもちゃも自分で考えて片付けができるようにしましょう。

物の種類で分類し、定位置を決めましょう
収納は、しまうだけではなく使いやすさも大切です。まず初めに、しっかりとどこに何を収納するか決めることが重要になってきます。物の場所を決めれば自然と同じ場所に収納し、使う時に探すこともなくなります。その定位置から物があふれたら、増やすのか、捨てるのか考えるようにも教えられます。
定位置が決めやすく子供部屋におすすめの収納家具
マス目タイプの収納家具はマス目ごとに定位置を決めやすく、オプションの収納用品があると、物の種類によって細かく収納できるようになるのでおすすめです。

子供が好きな色や柄を取り入れて、お気に入りの部屋に
子供部屋は子供のための部屋です。子供部屋を作る際は、大人の趣味や好みばかりを一方的に押し付けるのではなく、子供が好きな色のカーテンや寝具カバーなどを取り入れて、子供自身が部屋で過ごすことが楽しいと思う、お気に入りの部屋になるように心がけましょう。カーテンや寝具カバーは成長にあわせて子供の趣味が変わっても、簡単に変更できるのでおすすめです。
