快適な睡眠のためには、ベッドはマットレスが大切とよく聞きませんか?まさにその通りで、ベッドフレームよりもマットレスを慎重に選ぶことが質の良い睡眠につながります。
しかし、せっかく最適に眠れるマットレスを選んでも、やがては寿命がやってきます。寿命がきたマットレスをそのまま使っていると、逆に睡眠の質が悪くなる可能性もあります。
そこで今回は、快適な睡眠のために、マットレスの寿命と買い替え時のポイントをご紹介いたします。
マットレスの寿命はどのくらい?
マットレスの寿命は一般的には約10年といわれています。ホテルなどでは一般的に8~10年でマットレスを入れ替えているそうです。
もちろん、マットレスの品質や種類、使われ方によってその寿命は変わってきますので、あくまでも目安として頭に入れておきましょう。
マットレスの買い替え時を知る、3つのポイント
では、マットレスがどのような状態になっていると寿命をむかえたと考えればよいのでしょうか?マットレスの買い替え時を知るポイントを3つご紹介します。
マットレスの中央部分が凹んでいる
人が寝ている時の姿勢は、立ったままの状態つまりS字の状態が良いと言われています。良い寝姿勢を保つマットレスはこのS字の姿勢をキープしてくれます。
マットレスの中央部分が凹んでいるとそのS字の状態を保つことができず、へたった状態といえます。マットレスに横たわった際に、腰が浮いた状態になる場合はマットレスのへたり具合を確認してみましょう。
マットレスからきしみ音がする
ベッドを購入してしばらくすると、ベッドからきしみ音がするという声をよく聞きます。それは、組み立て式のベッドやすのこベッドなどに多く見受けられる現象です。ネジが緩んでいる、または湿度などですのこが収縮して発生するなどがその多くの原因です。
この場合はネジを締め直す、すのこなどこすれている部分にフェルトを貼ることで解消されます。
それでもきしみ音が解消されない場合、または明らかにマットレスからきしみ音がする場合は、マットレスの寿命が考えられます。マットレスの中のスプリングがへたってしまっている、曲がってしまっているなどが原因です。体にも悪影響ですので、マットレスの買い替えを検討しましょう。
マットレスのスプリング部分が身体にあたる
マットレスのへたりの原因の多くは、スプリングではなく、上部の詰め物といわれています。詰め物の質にもよりますが、詰め物の層が厚いほど、寿命がきたときにへたりが感じやすくなります。
スプリングが身体にあたるということは、詰め物がだいぶへたっている状態か、またはスプリングが詰め物を突き破ってしまっている状態です。マットレスがこうなった場合はすぐにでも買い替えをおすすめします。
買い替え時のマットレスの処分方法は?
一方で、マットレスの寿命が来て買い替えを決めた時に気になるのが、マットレスの処分の方法ですよね。そこでマットレスをスムーズに買い替えるための、3つの処分方法をご紹介します。
販売店のサービスを使う
ベッドマットレスを取り扱う販売店や百貨店、ショップなどでは新しいベッドマットレスを購入する際に古いマットレスを引き取ってくれるサービスがあります。ただし、有料での引き取りであったり、同等サイズじゃないと引き取りできないなどの制約もありますので、購入前に必ず確認しておきましょう。
自治体に処分を依頼する
各自治体でマットレスは粗大ゴミとして出すことができます。メリットは料金が安いことです。しかし、その分面倒なことが多いのも否めません。まず、自宅まで引き取りにはきてくれず、自分たちで所定の場所に持っていかなければいけません。引き取りの日時も指定されていて制限が多く、買い替えのタイミングと合わせることが難しいのが現実です。
また、料金はコンビニなどにチケットを買いにいかなければならないなど、多少の手間が発生します。料金は安いですがマットレスは重いですし、1人で運ぶ場合などはかなり大変かもしれませんね。
不用品引き取り業者に依頼する
不用品引き取り業者は販売店や自治体と違い、民間の業者が行っているため、サービスがよいと言われています。メリットは日時指定の融通がきくところが多く、もちろん運び出しも丁寧に行ってくれますし、緊急性を要する場合も対応してくれるケースもあります。料金は業者によって変わってきますので、なるべく安い業者を見積もって選ぶ必要があります。
買い替え後、マットレスの寿命を伸ばすポイント
では、買い替え後に、マットレスを少しでも伸ばすためのメンテナンスポイントをご紹介します。
マットレスを使う箇所のローテーションを行う
買い替えのポイントでもあるマットレスの凹みやへたり。これは、同じ場所で毎日寝ていると同じ部分だけ荷重がかかりますのでへたりが早くなります。定期的に頭の向きを変えてあげる。これを行うことでへたりを軽減することができます。
マットレスに湿気をためこまない
人は寝ている間に1リットルの汗をかくと言われています。これを放っておくと湿気によりマットレスにカビが生えたり、スプリングやウレタンの劣化にもつながります。必ずベッド用の汗取りパッドを使用する、定期的にシーツやカバーを洗う、寝室の換気をするなど湿気をためこまないように工夫しましょう。
いかがでしたか?快適な睡眠にかかせないベッドのマットレスの寿命と買い替え時のポイントは理解できましたでしょうか。
人生の3分の1は睡眠時間といわれるほど、睡眠は大切なものです。最近、寝つきが悪い、寝た気がしないなど身体に不調がある場合は、ベッドのマットレスの状態を確認して買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。