こんにちは。整理収納アドバイザーの 岸上のぞみ です。
わが家の長男はもうすぐ3歳。
小さな子どものお片づけでまず大切なのは、環境を整えてあげること。
簡単で分かりやすい仕組みをつくり、ハードルを低くしてあげることで、自発的にお片づけができるようになります。
おもちゃの定位置を決める!
では、「簡単で分かりやすい仕組み」とは一体どんなものでしょうか?
まずおもちゃを収納する場所は、遊ぶ場所と近いこと。
子どもが取り出しやすく、しまいやすい位置が良いです。
(たまにしか遊ばない2軍のおもちゃは、見えない場所にしまっても大丈夫!)
定位置を子どもが認識できれば、「おもちゃのお家はどこかな?」などお片づけの際の声かけもしやすくなります。
わが家ではリビングにあるこの棚がおもちゃの定位置。
使用している収納用品は上段が無印良品 やわらかポリエチレンケース・小と同商品のハーフサイズ。下段は 無印良品 ポリエステル綿麻混・ソフトボックス
どちらも軽くてケガの心配もなく、子どもでも扱いやすいモノです。
収納には「余白」をつくる!
収納に「手が入る余白」があると、ポイポイ入れるだけでお片づけができるので、小さい子どもでもラクにお片づけができるようになります。
扉を開ける、フタを開ける、引き出しを引っぱる、など動きの回数が多ければ多いほどお片づけへのハードルは高くなってしまいます。
この「ポイポイ入れるだけ」の仕組みをつくっておくと、親が片づけるときも時間とストレスを大幅に軽減できます。
また、「見える」と言うのも大事なポイント。
先ほどの余白には「隙間からおもちゃが見える」というメリットも。
兄弟がいておもちゃが多い場合や、少し大きくなっておもちゃの種類が増えたときなどは、入っているおもちゃの写真やイラストシールなどでラベルをつくってあげてもいいですね。
お片づけ「できない!」「できた!」事例
ではわが家の2歳児の経験から、「できる」「できない」のハードルを見てみましょう。
「できない!」おままごと収納
収納用品のサイズが枠にぴったり。
子どもにとっては中が見えない上に、扉を開けた後に収納用品を引き出すなど、動作の回数も多く、片づけないどころかあまり遊ばなくなってしまいました。
「できた!」おままごと収納
収納量は少し減りますが、半透明で「見える」「手が入る余白」がある収納。
子どもにとってはこちらの方が分かりやすく、よく遊び、片づけもできるように。
絵本とアルバムの収納に使用しているのは 無印良品アクリル仕切りスタンド。
「できない!」絵本収納
アクリル仕切りスタンド幅133mmは、間隔が狭く2歳現在でも使うのが難しい様子。
「できた!」絵本収納
アクリル仕切りスタンド幅268mmは 、絵本を詰めすぎなければ1歳の頃から自分で棚へ戻せるように。
また、些細な変化でハードルを下げることができる場合も。
面になっている部分が下。数ミリの段差がでてしまい、小さな子どもには引っ掛かることも。
面になっている部分が奥。段差もなく、奥行きが揃うのでお片づけしやすい。
仕組みができたら声かけにも工夫を。
いかがでしたでしょうか。
おもちゃが散らかっていると、ついつい「片づけて〜!」と子どもに言ってしまいがちですが、声かけも大事な要素の一つ。
「この箱に車のおもちゃをポイポイ入れてね。」と具体的に伝えたり、「一緒にお片づけしよう!」とお片づけソングを歌ったり、できるだけポジティブな雰囲気でお片づけができると子どもも動いてくれやすくなります。
これから年末のイベントシーズンに向けて、おもちゃ収納の見直しをする良いタイミングです。ぜひスペースを見直すと共に、仕組みが子どもにとって難しいものになっていないかどうか、一緒に確認してみてください。