縦長のリビングダイニングのレイアウト ポイント&パターン20選

縦長リビングダイニングはマンションに限らず戸建てでもよく見かける間取りです。広さはLDKで10~12畳くらいが一般的でしょうか。この縦長リビングダイニングは家族のコミュニケーションが取りやすく、家具やインテリアのレイアウトもしやすい万能な間取りなんです。

そこで今回は、縦長リビングダイニングのレイアウトについて、リビングとダイニングキッチン、それぞれの家具の配置パターンと合わせて、ライフスタイル別におすすめのレイアウトのポイントをご紹介します。

家具の配置がしやすい縦長リビングダイニングの間取り

まず、縦長のリビングダイニングはどのようなタイプなのか?代表的なマンションの間取りをみてみましょう。

キッチンがカウンターキッチンになっているものが多く、このキッチンから見て縦に長いリビングダイニングがほとんどです。

マンションに多い「田の字型」縦長LDK

田の字型は、田の字のように4つの部屋が配置されている間取りで、キッチンカウンターから見て縦長のリビングダイニングになっているのが特徴です。


 

ワイドスパン型。LDK両サイドに入り口があります。

ワイドスパン型はベランダに面する部屋が多くなるように配置された間取りで、リビングダイニングの両隣に部屋があるのでドアなど出入口が多いのが特徴です。

マンションにお住まいの方は当てはまったのではないでしょうか?

長方形リビングダイニングの基本レイアウトパターン

では、この縦長リビングダイニングにどのように家具をレイアウトしたらよいのか?悩みますよね。実は、縦長リビングダイニングの家具レイアウトはだいたいがパターン化されています。一般的なリビング側にソファ、ダイニングキッチン側にダイニングテーブルを置くのが、配置もしやすく過ごしやすくなります。まずは、それぞれの基本のレイアウトパターンをみてみましょう。

ソファのレイアウトパターン

ソファのレイアウトパターンは6つ。モデルルームなどでもよく見かけるレイアウトばかりですね。

上の2つのパターンは壁に沿わせて配置したパターンです。

上の2つは壁から離して部屋の中に配置したパターン。スペースが十分にある場合、通路を確保できるので配置できます。

最後の2つは窓側に配置したパターンです。背の高いソファは圧迫感が出るため不向きです。

ダイニングテーブルのレイアウトパターン

ダイニングテーブルのレイアウトパターンは3つです。

どれも必要なスペースが同じくらいなので、模様替えなど気分転換に向きを変えてみるのもおすすめです。

このソファとダイニングテーブル、それぞれのパターンを組み合わせて縦長リビングダイニングの配置が決まってくるというわけですね。

ライフスタイル・お悩み別、レイアウトパターン

ここからは、縦長リビングダイニングのレイアウトパターンをライフスタイルやお悩み別にご紹介します。それぞれのおすすめポイントや注意点をまとめたので参考にしてみてくださいね。

①家族とコミュニケーションが取りやすいレイアウト

1つめのレイアウトはコミュニケーションの取りやすいレイアウト。家族が集まるリビングダイニングは家族の顔が見えるとコミュニケーションも取りやすくなります。キッチンから子供の様子が見えるのも嬉しいポイントです。

キッチンから顔が見えて、家族がすごしやすい

キッチンカウンターにダイニングテーブルをつけるレイアウトは、キッチンとリビングダイニング側とのコミュニケーションが取りやすくなります。

ポイント
・ほどよく視線が向き合い、会話のしやすいレイアウト
・キッチンからリビングダイニングを見渡せます。
・テレビとソファの位置は反対でもOK
注意点
・ダイニングテーブルからテレビが見づらい。

どこにいても顔が向き合うアットホームな配置

窓前にソファが中心を向くように配置したパターンです。ベランダへの出入りなどを考えるとコンパクトなソファが向いています。

ポイント
・部屋の中心に顔が向きやすいレイアウト
・キッチンからリビングダイニングを見渡せます。
・リビングからもキッチンの様子がうかがえます。
注意点
・リビングからキッチンのごちゃつきが気になる場合も。
・背の高いソファは圧迫感が感じやすくなります。

ホームパーティーが好きな方におすすめ

家族や友人など、人が集まることの多い方におすすめです。どこにいても顔が見えるので会話がはずみそうです。

ポイント
・コーナーソファでどこからでも顔を向けやすい
・親戚や友人など、人数が増えてもコミュニケーションがとりやすい。
・テレビとソファの位置は反対でもOK
注意点
・部屋が狭く見える場合も。ソファのデザインをシンプルなものに。

②出入りなどがしやすく、暮らしやすいレイアウト

2つめは、動きやすい通路をしっかりとった暮らしやすい配置。ドアや窓の出入り、テーブルの座りやすさなど、家具で通路を邪魔しないレイアウトが大切になってきます。

いろいろな場所へのアクセスがよい家具配置

掃除や洗濯などの家事動線や出入りするための通路など、回遊できる通路を意識したレイアウトです。

ポイント
・通路が直線になるように家具を配置
・入口、キッチンからテーブルやベランダへのアクセスがしやすい。
注意点
・ダイニングチェアがスムーズに引けるか確認が必要!

両隣に部屋の出入り口があっても通りやすい!

出入りがしやすいレイアウトは、まさに両隣に部屋がある、ドアの多い縦長リビングダイニングに向いています。出入りが多い分、家族がストレスにならない配置にしましょう。

ポイント
・よく出入りする場所を確認してレイアウトしましょう。
・通路を邪魔しないように配置もすっきりと!
注意点
・通路を確保するには家具のサイズもしっかり確認が必要です。

③部屋が広く見えるレイアウトパターン

3つめのレイアウトは、部屋が広く見える家具配置です。少しでも部屋が広くみえると気持ちもすっきりしますよね。

家具を壁側によせて見える床の面積を広くしよう

部屋が広く見えるポイントは床。家具が少ないと広く見えるように、家具の配置をまとめて、見える床の面積を大きくすれば、広く見えます。

ポイント
・ダイニングテーブルを壁によせてスペースをつくる。
・ソファとテーブルを同じ壁によせれば、よりすっきり!
注意点
・収納家具を配置するスペースが少なくなります。

ダイニングテーブルの置き方を工夫してみる!

床を広く見せるには、ダイニングテーブルの置き方を変えてみるのもおすすめです。

ポイント
・カウンターキッチンによせて床を広く見せる
・キッチンとダイニングにまとまりがでてカフェのように
注意点
・テーブルサイズにより限られた人数でしか使えなくなります。

1台2役の家具で広々リビングダイニング

より広く見せたい場合は、家具を少なくするのがおすすめ。1台2役のソファダイニングはリビングスペースを広々と使える万能家具です。

ポイント
・家具を減らして部屋を広く見せる
・1台2役の家具を取り入れる
注意点
・くつろぎ重視の方は商品をしっかり確認して購入を!

④食事とくつろぎ、暮らしにメリハリをつけたレイアウト

リビングダイニングは食事とくつろぎをまとめた現代風の間取りで、広く普及され、新築のほとんどがリビングダイニングで作られています。4つめは、リビングダイニングでも食事とくつろぎは分けたいという方におすすめのレイアウトです。

ソファを配置してリビングとダイニングを仕切る

ダイニングテーブルに対してソファの背を向けたレイアウトです。ソファからキッチンのごちゃつきが目につかない配置になります。

ポイント
・ソファからダイニングキッチンのごちゃつきが目につかない
・リビング、ダイニングそれぞれの空間をつくれる
注意点
・縦の長さが十分にないとレイアウトが難しい配置です。
・部屋が狭く感じることもあります。

シェルフなどの収納家具で仕切るのもOK

こちらはシェルフやパーテーションなどでリビングとダイニングを仕切りました。ソファの配置が難しい場合に、ほどよく仕切れるレイアウトです。

ポイント
・シェルフなど奥行の浅い家具でほどよく仕切る
・収納家具が中央にあり、使い勝手もOK
注意点
・家具の種類や、ごちゃついた収納では部屋が煩雑に見えてしまいます。

⑤物が多い!収納家具を置いてもすっきりレイアウト

最後のレイアウトは大容量の収納家具を配置したい場合のレイアウトです。ポイントはすっきりと見せること!

ドアのない壁にまとめて収納家具を配置する

収納家具はまとめて配置できるとすっきりとします。ひと続きの壁がある場合におすすめのレイアウトです。

ポイント
・壁を活用し大容量の収納家具が設置可能
・窓があっても窓下までの高さなら横に並べてすっきり配置できます。
注意点
・オーダー家具も含めサイズなど収納計画をしっかりするのがおすすめです。

キッチンカウンター横を活用してすっきり

すっきりと見える収納家具の配置がキッチンカウンターに沿わせる方法。煩雑になりがちなリビングダイニングの収納は一箇所にまとめるのがおすすめです。

ポイント
・家具の配置にまとまりができすっきりと見えます!
・ちょっとした作業台にもなるのがポイント。
注意点
・背の高い収納家具は配置できません。

こんな間取りの時は?LDK横がオープン扉の場合

ここからは、縦長リビングダイニングでも家具の配置に困りやすい間取りを例にレイアウトパターンを紹介します。1つめは、LDK横のドアが2枚から3枚など、オープンにできる間取りの場合です。

ドアをフルオープンにして広々と使う!

せっかくドアを開けて広々と見せられるのなら、ドアの前に家具は置きたくないですよね。そんな場合は窓側にテレビ台を配置します。コーナー用のテレビ台を使用するのもおすすめです。

ポイント
・ドアを開けて部屋が広々と見える
・LDK横の部屋への出入りがしやすい
注意点
・ベランダへの出入りがしづらい
・大型のテレビは配置しづらい

出入りするドアの前だけはふさがず、家具を配置

ドアを開けておくことが少ないようであれば、出入りするドアを決めてしまい、そのドアの前だけ家具を置かないようにします。

ポイント
・ドアも壁と同じように考えて配置する
・ソファのサイズによっては、テレビとソファの位置は反対でもOK
注意点
・よく出入りする場合は、開けづらくないか確認しましょう。

こんな間取りの時は?角部屋で窓が多い場合

2つめは窓が多い部屋。窓やドアが多い部屋は、光がよく入り明るく開放感がある反面、家具の配置が悩ましいですよね。

窓のない壁をフル活用する!

窓が多いと、窓の前に家具はあまり置きたくないもの。であれば、残された壁はフルに活用し、背の高い収納家具を置きましょう。ここに収まれば他に家具は必要ありません。

ポイント
・テレビ台と収納をまとめるとすっきり。
・一か所にまとめると収納もしやすくなります。
注意点
・色の濃い家具は圧迫感を感じやすいので注意!

出入口が確保できれば窓の前に置くのもOK

窓が多いからといって、家具を置かないわけにはいかないですよね。そんな場合は、しっかり出入りする通路を確保してさえいれば窓の前に置いてしまいましょう。

ポイント
・窓の前の配置が気になる時は背の低い家具がおすすめ
注意点
・結露や光の調整には気をつけましょう。

こんな間取りの時は?壁付けキッチンの場合

最後はカウンターキッチンではなく壁付けキッチンの場合。キッチンの場所により変わるので2パターンの間取りでご紹介します。

キッチンの作業スペースを意識してレイアウト

壁付けキッチンの場合に悩ましいのが、キッチン収納の配置です。ただ、キッチンから遠い場所に配置すると使い勝手が悪くなるので、作業しやすい場所に配置するのがベストです。また、テーブルに座りづらくならないようにスペースを考えて配置しましょう。

ポイント
・キッチンでの作業のしやすさを考えて配置
・ワゴンやキャスター付きのゴミ箱なら使い勝手UP!
注意点
・キッチンまわりの通路の確保も忘れずに

スペースがあればキッチンを仕切ろう

壁付けキッチンで気になる点は生活感が丸見えになるということ。気になる場合は観葉植物やシェルフでさりげなく隠したり、ソファを中央に配置するのがおすすめです。

ポイント
・リビングからの視線を意識して配置しましょう
・観葉植物は部屋がおしゃれに見えるアイテム!
注意点
・仕切りによって部屋が狭く見えることも

縦長LDKも家具で変化をつけて配置を楽しもう!

縦長のリビングダイニングは家具の配置がしやすいものの普通のインテリアになりがち・・。ありきたりなレイアウトのリビングダイニングじゃ嫌!という方は家具に変化をつけると印象的なインテリアの部屋にすることができますよ。

丸い形のダイニングテーブルを取り入れる

丸型ダイニングテーブルは角がないので、部屋を柔らかい雰囲気にしたり、小さなお子様がいる家庭も安心です。なによりもおしゃれに見えますね!

ソファの上で横になりたいという願望がなければ1人掛けソファもおすすめです。2人掛け+1人掛けの組み合わせや1人掛けソファをランダムに配置しても面白いですね。1人掛けソファはゆったり読書をしたりテレビを見たりと、リビングでくつろぎたい方におすすめです。

縦長のリビングダイニングはまだまだ家具、インテリアのレイアウトパターンを増やせる王道の間取りです。これだけレイアウトパターンがあれば気分転換に模様替えをしてみるのもおすすめですよ。

気になる家具と合わせて家具、インテリアのレイアウトも楽しんでみてくださいね。

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