ソファ、ダイニングテーブル、ベッド、暮らしやすい家具の配置の仕方

家具を購入する時に、必ず考えなければいけないのが家具のレイアウトです。

特に大きな家具はしっかり確認をしないと配置できなかったという失敗にもつながります。

今回は、家具のレイアウトの基本とサイズが大きい3大家具(ソファ・ダイニングテーブル・ベッド)のレイアウトのポイントをご紹介します!

家具配置・レイアウト5つのポイント

家具配置やレイアウトを考える時、まず初めに用意するのが間取りです。

部屋の広さやお店で見る家具の大きさは意外とイメージしているものと違ったりします。しっかりと間取りを確認するようにしましょう。

ポイント1
間取りを正確に把握しよう

家を購入した方は寸法の入った間取り図面をお持ちの方も多いと思います。賃貸だと寸法入りの間取り図を用意するのは難しく、自分で測りに行かなければなりません。

また、部屋の寸法だけではなく、次の場所の位置も把握しておくと「しまった!」という失敗を防げます。

・テレビ線、コンセントの位置

・インターホン、照明スイッチの位置

・窓の寸法

・窓やドアの開閉スペース

・梁や柱、出っ張り

・照明プラグの位置

ポイント2
家具のサイズをしっかり確認しよう

配置する予定の家具のサイズもしっかり確認しましょう。

特に扉付きの収納家具などは、扉を開けた時のサイズも確認しておかないと開けなくなってしまうことも・・取っ手付きの家具も、表記のサイズには取っ手が含まれていないこともあります。

十分なスペースが取れていると思っていたら取っ手が邪魔になったということがないよう確認しましょう。

ポイント3
人が通る&動作するのに必要なスペースを知ろう

生活するうえで、人が通ったり動作する際に必要なスペースを「動線」といいます。

この「動線」には最低限のスペースが必要で、スペースがとれていないと暮らしずらい部屋になってしまいます。

次の寸法は標準でとれるとよい寸法です。参考にしてみてくださいね。

・人が1人通るスペース

60㎝

・1人の横向きのスペース

45㎝

・2人がすれ違えるスペース

120㎝

・物を持って通るのに必要なスペース

90㎝

ポイント4
動かしずらい家具の配置から考えよう

家具のレイアウトを考える時にどの家具の配置をはじめに考えますか?基本は動かしずらい家具から考えましょう。

代表的なものは

・テレビ台

テレビジャックの位置が1か所しかない場合、テレビの位置は決まってしまいます。

・大きなサイズのソファ、ダイニングテーブル、ベッド

大きなサイズの家具は、「動線」をふさいでしまいがちです。

初めに動線を確認しつつ大きな家具のレイアウトを決めていくと全体のレイアウトも決めやすくなります。

ポイント5
視線の抜けを意識しよう

家具のレイアウトを決める時、真上から見て配置を決めませんか?

ですが、真上から見ただけで決めてしまうのは失敗のもと。

なぜなら、視線の抜けを考える必要があるからです。視線の抜けを意識すると開放感があり居心地のよい部屋になります。

ポイントは

・背の高い家具が窓や部屋の空間を遮っていないか

・家具の奥行や高さのサイズがばらばらでデコボコしていないか

このような部屋になっていると、雑然として圧迫感を感じる部屋になってしまいます。

視線の抜けがよいと、狭い部屋を広く見せる効果もあるので意識するようにしてみましょう。

ソファのレイアウト

ソファの配置はリビングでどのように過ごすか、ライフスタイルに応じて人それぞれです。代表的なリビングのソファの置き方を3つ、それぞれ見ていきましょう。

基本のソファレイアウト3パターン

親しい間柄におすすめ直列配置

ソファを一列にレイアウトする配置方法です。細長い空間を利用してソファを配置することができます。

座る人と隣合うので来客時などは他に座れる場所が必要になってきます。壁際などを利用すると一番コンパクトなスペースでリビングに配置できます。

もっともくつろげるL型配置

コーナー用のソファを並べたりコーナーにサイドテーブルを置いたりしてL型に配置します。

対面に人がいないので適度な距離感がとれ、一緒に人がいる場合に相手の視線も逃がすことができるため、緊張せずにコミュニケーションが取りやすいソファの配置です。

リビングでのくつろぎを重視したい方に向いています。

来客が多い方に対向型配置

テーブルをはさんでソファとソファを対面に配置し、向かい合って座ります。

相手との適度な距離感は保たれますが、少し堅苦しい雰囲気があります。リビングでの来客や接客に向いたソファの配置といえます。

ソファからの視線も考えよう

最後にソファに座った時の視線も大切です。リビングでソファに座ってテレビを見ることが多いのに、テレビが見にくいソファの配置では暮らしやすいとは言えないですよね。

以下のような視点でソファからの視線を考えてみましょう。

・家族とのコミュニケーションはしやすいか

・窓からの眺望は見やすいか

・テレビは見やすいか

など、自分に合ったライフスタイルと日々の行動を考えてソファを配置するようにしましょう。

ダイニングのレイアウト

ダイニングのレイアウトは、家事動線を考えた場合、キッチンの近くに配置すると家事がしやすくなります。

また、ダイニングチェアに無理なく座れるスペースがあるか考える必要があります。

ダイニングテーブルまわりに必要なスペースをしっかり考えてレイアウトするようにしましょう。

ダイニングテーブルまわりの必要なスペースを知る

ダイニングテーブルのレイアウトはダイニングチェアに座ったりするスペースを考慮する必要があります。

一般的に椅子に座るためのスペースは70~80㎝、椅子に座った時に後ろを人が通るためには60㎝、テーブルからの距離は110㎝以上必要と言われています。

丸型ダイニングテーブルの場合

丸型のテーブル(直径100㎝)の場合は235㎝~が目安になります。

ベッドのレイアウト

寝室は必要最小限のスペースにする方が一般的です。なので、ベッドの配置はある程度決まってくることでしょう。

ですが、収納スペースをもち併せることの多い寝室は最低限あけておきたいスペースがあります。

ベッドに入るためのスペースは50cmでOK

寝る時のベッドに入るためのスペースは、よく通る場所ではないので50cmあれば十分です。

また、壁にベッドを寄せる場合は湿気対策のため10㎝離すようにしましょう。

窓や収納スペースに気をつけて

先ほどお伝えした50cmはあくまでも寝る時のスペース。

もしも「洗濯をするためによく出入りする窓がある」や「クローゼットがあって扉を開け閉めする」ことがあれば人が十分に通れるスペースをとりましょう。

また収納付きベッドにした場合は引き出しなど、収納を取り出せるスペースがあるかも確認しましょう。

部屋の家具レイアウト参考例

RoomCoではよくある間取りをもとに等身大の3Dコーディネートを紹介しています。

今回はその中から、世帯や間取り別にレイアウトの参考例をご紹介します。

一人暮らしのレイアウト

6畳の一人暮らしの部屋にソファを配置したコーディネートです。人の通るスペースは忘れずに。

1DKに住まう、一人暮らしのコーディネートです。ベッドの他、ダイニングテーブルもレイアウトしています。

縦長LDKのレイアウト

よくあるカウンターキッチンタイプの長方形LDKのレイアウト。キッチンからリビングまで家族の顔が見えるレイアウトです。

少しコンパクトな縦長のLDK。丸型ダイニングテーブルでスペースを有効活用したレイアウトです。

横長LDKのレイアウト

子どもが小さいうちは、リビングのスペースを広くとって。キッチンからもキッズスペースが見えるレイアウトです。

ペットも家族の一員。ケージ置き場を優先した家族が集まるレイアウトです。

家具のレイアウトはシミュレーションを

大きな家具は簡単に試せませんよね。

そこでおすすめなのが、3Dコーディネートでシミュレーションするること。3Dコーディネートはイメージがわきやすく、失敗を防いでくれます。

いかがでしたか?

家具のレイアウトで暮らしやすさは随分変わりますので、忘れずにシミュレーションで配置を試してみてくださいね。

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