毎年この時期はピカピカの真新しいランドセルを背負った小学生を見かけますね。大きなランドセルは子供の身体を包み込むほどですが、そんな姿を見ると親御さんも「もう小学生かぁ」と喜ばしい想いを抱かれているのではないでしょうか。
その親御さんもお子さんの入学に備えて色々と準備をされたのでは?聞くところによりますと、欲しいランドセルを購入するのに1年前から予約されることもあるそうです。
また入学を機にベッドや本立てに机と子供の生活に必要な家具を揃えるのも入学時期が一番多い様です。この春、まさにお子さんが入学されたという親御さんは何を揃えたでしょうか。

さて、ここ数年ほど前から、あえて子供には学習机を買わずにリビングやダイニングのテーブルを利用した『リビング学習』が増えているのをご存知ですか?
今日はそのリビング学習をされている2組の取材をしましたのでご紹介いたします。リビング学習の良さや収納方法など、まだお子さんに学習机を購入していない、近々購入するところ!という方はぜひ参考にしてみてくださいね。
子供の入学を機に働きに出る様になったAさん
Q. 何故リビング学習を始めたのですか?
「もともと子供の入学に合わせて自分も外で仕事を始めようと思っていて、子供が帰宅した後にダイニングテーブルで今日あったことなど聞きながら、料理を作ったりできると思いました。キッチンカウンター越しでも子供の顔を見ながら会話できる距離が便利に思いました。」
Q. お子さんは机を欲しがりませんでしたか?
「最初はやはり子供も欲しがっていましたが、“ママも机はないよ、このテーブルを使うと一緒に勉強できるね”と話しました。それで子供はダイニングテーブルで勉強を、私も側でパソコンなどしています。今もダイニングテーブルで十分だと思っています。まだ子供は小学1年生なので勉強の仕方自体がわかりません。見守れることが大切だと思います。」
確かにまだ小さいと一人で机に向かっていることが寂しくて子供部屋があっても使っていないということも耳にします。
Q. ダイニングルームでテーブルを学習机にされている時の注意点は何でしょう?
「まず座る椅子の高さです。食事の椅子兼用にしたかったので、身長が伸びても座面や背もたれが調節可能なものが欲しくて色々探しました。それと一緒に主人や私のも買いました。次に掃除のしやすさですね。消しゴムカスなどが出ないようにしたかったので。勉強する広さ分のマットを購入して、消しゴムカスを乗せたままマットごと持ち上げてゴミ箱に捨てています。そして最後に、何といっても収納計画です。実はこれが一番悩みました。今も試している最中なのですが、よくある3段のカラーボックス棚のようなものを購入して使っています。」

「でも棚だけだと丸見えで、綺麗に整頓できず困ってしまい、カラーボックスを購入してボックスごと棚にしまうように改善したのですが、その棚だけがインテリアの雰囲気から浮いて見えて悩んでいます。」
兄弟揃うと勉強をしないので改善のために始めたYさん
Q.兄弟揃うと勉強しないとはどういうことですか?
「小学1年生の長男と、幼稚園年長の次男の、歳が1つ離れた2人兄弟なのですが、ほとんど同い年という感覚なので2人揃うと遊んでばかりいるのです。
男の子なので賑やかでバタバタと騒音も立てるため、新築マンションを購入した時に子供部屋をあえて早々に作り、床に防音マットを敷いて本棚と洋ダンスを置いているのですが、ある時、洋ダンスを階段のようにして開き、登ってはジャンプなどして遊んでいました。
これは危ないと転倒防止器具をつけようと思ったところ、学習机もそれなりに高さがあるので机の素材や壁の関係で綺麗に取り付けられないことがわかり、学習机を買うのを迷っていたのです。その流れでリビング学習をするようになりました」

Q.どのようなリビング学習ですか?
「半分オーダータイプの、壁面収納に使う時は扉を開けるとデスクとなって、収納している椅子を引き出して使えるタイプのものを選んでユニットに組み入れました。マンションの内覧会で壁面収納にデスク要素があるものを知り、これはいいかも!と思い購入しました。」
Q.その良い点、悪い点、それぞれ教えてください。
「良い点は壁面を全部収納にしたので、子供の本や細々した物を子供コーナーとして収納でき、リビング学習をしてもすぐに本や筆記用具など片付けられること。片付けると何も見えないのでスッキリ収まることです。
悪い点…というよりも反省点ですが、長男が勉強していると次男も横に座りたがるので椅子の取り合いになってしまうことです。
次男には小学生になったら用意するからと言っていますが、最初からもう一組でデスクと椅子をユニットに組み込んでおけばよかったと思いました。もし使わなくなった時には私と主人が使えばよいのですし…、ということくらいです。」

リビング学習は今ではとても珍しくないことだとわかりました。それに伴いたくさんの収納も増えているということも感じました。
このような時代とインテリア環境の中で、その収納を選ぶことは
1.どう暮らしていきたいか
2.どういう家具が必要か、また不要かを把握する
3.長く使えるか
という方程式がリビング学習の時代だからこそ必要だと思います。
子供の学習する環境を考えることと同時にこれからの暮らしの在り方を話し合い、計画することをお勧めいたします。