こんにちは。整理収納アドバイザー、ルームスタイリストプロの 岸上 のぞみ です。3階建て2階リビングの建売のお家で、夫と息子と私の3人、時々保護猫と暮らしています。
今回はこれから家全体を片付けていきたい。と考えている方へ、ノウハウよりも大切な習慣化について、エールの気持ちを込めてお届けします。
ポイント1. 短期間で大きな結果を出そうとしない
これから片付けを進めたいという方は、ぜひ長期的な計画を立ててみてください。お部屋の状況やものの量、ライフスタイルによって様々ですが、家事育児や仕事等でなかなか時間が取れない、ものが多いとご自身で感じる方は、1年程度を目安に少しずつ進めていくのがおすすめです。

1年後の○月には片付いた部屋でこんなことがしたい。と具体的な日と具体的な目標を立て、そこから1ヶ月の中でできること、1週間の中でできること、1日の中でできることと小さな目標を立てていきます。それを普段使っている手帳やアプリに記入するのも良いですね。
ポイント2. まずは収納のことは考えず「整理」に集中。
片付けている途中に、収納方法や収納スペースについてあれこれ考えて手が止まってしまうことってありませんか。整理の前に収納のことを考えるのは、取らぬ狸の皮算用。整理をする前に立てる収納計画と、整理をして必要なものだけになった後で立てる収納計画は全く別物です。まずは収納のことは考えず、整理で手を動かすことに集中しましょう。

ポイント3. 毎日やる習慣とセットにする
小さな結果を積み重ねていくためには、習慣にすることが一番の近道です。しかし、この「習慣にする」というのが実は難しいところ。そんな時は、今すでにやっている習慣とセットにしてしまいましょう。
- 歯磨きの直後にどこか1箇所整理をする。
- お米を研いで炊飯をセットした直後に食品の賞味期限をチェックする。
- 帰宅後手を洗った後レシートを整理する。
等々、まずは整理にフォーカスした習慣で家の中から不要なものを取り除いていきます。

自分の暮らしの中で取り組みやすいタイミング、取り組みやすい範囲でやってみましょう。数回続けてみて「やらないと気持ち悪い」状態になれば習慣化している証しです。
ポイント4. 五感に記憶させる
片付け始めたものの、なかなか習慣にならないという方は五感に頼るのも良いかもしれません。どこか1箇所整理する際に、いつも同じ曲をかける。片付け始める時に同じアロマやお香を焚く。

嗅覚や聴覚に一度記憶させると、その音や香りがスイッチとなり行動を促してくれます。せっかくならお気に入りの曲、お気に入りの香りで試してみてくださいね。
小さな習慣を積み重ねると大きな力になる
過去の朝ドラの中でこんなセリフがありました。「近道はないねん。あってもな、近道はおすすめせえへん。なるべく時間をかけて歩く方が力がつく。よう力つけとけ。今しか出来ひんことや。」

今、ものに囲まれてストレスを感じている人の中には「短期間で解決したい。」「早くここから抜け出したい。」という気持ちもあるかもしれません。ものと、家と、自分自身との付き合いは一生続きます。片付けの内容も、スピードも、人それぞれ。じっくり向き合って、時には誰かを頼って、小さな結果を積み重ねる習慣を大事にしてみてくださいね。