こんにちは。整理収納アドバイザー、ルームスタイリストプロの 岸上 のぞみ です。3階建て2階リビングの建売のお家で、夫と息子と私の3人、時々保護猫と暮らしています。
暮らしを整えるためにはノウハウも大事ですが、それ以上に暮らしを楽しむという自分の気分がとても大事です。モノとの付き合いは一生続きます。いくら収納テクニックの情報を集めても、楽しくなければ続きません。
理想の暮らしってどんな暮らし?
片づけのプロたちは、必ずと言っていいほど片づけ始める前に「片づけた後の理想の暮らし」を尋ねます。片づけは目的ではなく、理想の暮らしを叶えるためのひとつの手段。目的や目標をしっかりイメージできることが、片づけを習慣化することへのモチベーションに繋がります。
「理想の暮らし」に正解は無く、十人十色。より具体的にイメージし、言語化することで、自分がどうありたいのか。自分がどう生きていきたいのか。本当に大切にしたいことは何なのか。そう言った自分の軸が少しずつはっきりしてきます。
1. 書き出してみる
理想の暮らしや好きなことを聞かれてもすぐには答えられない人もいます。特に育児や仕事で忙しいお母さん。日々暮らしの中で、家族のことを優先しすぎて自分の「好き」を後回しにしていたり、自分の感覚をないがしろにしていたりしていませんか?そこでオススメなのが自分の「好き」を書き出してみること。
例えば
- すでに家にあるモノの中でお気に入りのものを書き出す。
- 自分の五感にとって心地よいモノやシーンを書き出す。
いくつか書き出していると、共通点が見つかったり、モノ選びの基準が見つかったり。そうすることで、自分の感覚の細かい部分に気づき、具体的な理想の暮らしをイメージできるようになります。
2. 言葉のイメージを変換する
「片づけ」という言葉に「やらなければならないこと」という義務感を感じていないでしょうか?片づけが思うように進まないとき、自分を責めていないでしょうか?そんなときは、言葉のイメージを変換してみてください。
- 「部屋を片づけなければいけない」 → 「部屋を好きなようにデザインできる」
- 「片づけは義務」 → 「片づけは権利」
- 「一気に片づかない」 → 「今日はここまでできた自分すごい!」
- 「捨てなければいけない」 → 「自分がラクになるため、好きなものに囲まれて暮らすために必要?」
等々、自分への声かけをやさしい言葉に変換してみると、片づけに取りかかる気分やモノを手放すときの気分も変わってきます。
片づけは一生もののスキル
片づけに対する「自分の気分」は部屋に表れます。好きなことにワクワクしたり、大変なときには労ってくれる。理想の暮らしが叶うときには、そのあとにも続く一生ものの自分との関係が築けているはずです。