お子さんのいるご家庭にとって、悩みのタネになりがちなおもちゃ収納。誕生日やクリスマス、お下がりや貰いもの等、年々増える一方!という方も多いですよね。こちらのコラムでは、子どもの年齢や人数も異なる整理収納アドバイザー2人が、おもちゃの持ち方や収納について、親目線で心がけていることを3つずつご紹介します。
2022年10月から12月に計8回開催した、REプロアドバイザーによるInstagramコラボライブの内容をご紹介!今回は、第3回の岸上のぞみ×川村亜貴子編です。

- 岸上 のぞみ 整理収納アドバイザー/ルームスタイリスト
- 3階建て2階リビングの建売のお家で、夫と息子と私の3人、時々保護猫と暮らしています。ノウハウだけでなく、自分の心の声や感覚に気づき行動することを大切にしたお片づけレッスンなどを開催。
Instagram:@nozomi_kurashi
webサイト:日々柔-hibinew-

岸上のぞみ(子ども1人・年中男の子)おもちゃ収納の心がけ
1. 収納は動作の数を、極力減らす
子どもが遊ぶスペースの近くにすぐ片付く仕組みをつくるため、リビングにオープンな木製棚を置き、収納には無印良品のやわらかポリエチレンケースとソフトボックスを使用しています。

収納で意識していることは次の2つ。
- 扉や引き出し、フタ等を使わないことで開け閉めする動作をなくすこと
- 棚とボックスの間に隙間(余白)を持たせること
子どもはもちろん、親が一緒に片付ける時も、時間やストレスが軽減されます。
2. 分けるけど、分けすぎない
ジャンルや頻度で分ける、というのは把握しやすく使いやすい収納の秘訣ですが、分けすぎると片付けのハードルが高くなってしまうという注意点も。

おもちゃ収納のボックスには「プラレール」「トミカ」などのジャンルごとに分けていますが、中はまとめて入れているだけ。「パーツごとにちゃんと分けているのに、子どもがなかなか片付けてくれない」という方は、分け方を少し緩めてみると良いかもしれません。

スーパーボールや拾ってきたどんぐりなどジャンルで分けるのが難しいものは、専用のとりあえずボックスをひとつ作り、子どもがとっておきたい!という空き瓶や箱などを使い収納しています。
3. こどもと一緒に、定期的に整理をする

一番大切にしているのが、子どもと一緒に整理をすること。ついつい口を出したくなる場面もありますが、いる・いらないの判断は子どもに任せます。定期的に何度もやることで、自分が持っているものの把握や、収納スペースと物量の関係を考えるきっかけを作ります。子どもの気分が乗らない時は途中で中断したり、1つも減らないこともありますが、気長に考えるようにしています。
川村亜貴子(子ども3人・小学生男女+1歳男の子)おもちゃ収納の心がけ
1. すぐ片付く仕組みづくり
小学3年生のお姉ちゃんは最近自分の部屋を持ったそう。片付けやすいよう「定位置」は親が決めてあげて、おもちゃも含め自分のものは自分で管理しています。

オープン棚+無印良品の収納ボックスの組み合わせは2人の整理収納アドバイザーに共通しており、年齢や性別問わず片付けやすい組み合わせに感じられます。細かいおもちゃはパーツごとに分ける収納も一度試してみたけれど、まとめて収納する方が子どもの性格に合っていると分かり、ざっくり収納を採用しているそうです。
2. 総量は、親が決める
子ども部屋を見せてもらって驚いたのが、ものの少なさ。「子ども自身が自分で管理できる量」を自分で決めるのはなかなか難しいもの。そのおもちゃでどれくらいの時間遊べるのか一緒に考える等、声かけの工夫で、親も子もお互いが気持ちよく過ごせるよう、ものが増えすぎる前の対策をしています。

3. 声かけの工夫
なるべく本人がやる気の出る声かけを心がけている川村さん。「なんで片付けないの?」ではなく「どうしたら片付けられる?」と、肯定的な言葉かけに変換することを意識しているそう。

少しニュアンスを変えるだけで、伝わり方が全然違いますよね。片付け以外にも応用できる言葉の変換、今日から使ってみてくださいね。
子どもが手放せないものが増えていくケース
インスタライブで何度か質問をいただいた、もう遊ばなくなったおもちゃを子ども自身がなかなか手放せないというお悩み。例えそれが親から見て不要なものだったとしても、子ども自身の判断を優先してあげるのがまず第一。ですが、それにも限度がありますよね。
- ケースがいっぱいになったら見直すなど、上限枠を親子で一緒に明確にする
- 子ども部屋をどんな部屋にしたいか、画像を見ながら肯定的な声かけをする
- 思い出のものは日頃遊ぶおもちゃと別に、思い出ボックスにまとめてあげる
などなど、できるだけ子どもの気分が落ちない工夫をしたいところ。

それでもダメなら、別の場所に一時保管してみましょう。半年後など期間を決めて、再度判断してもらうようにします。その期間、親自身が自分のものを整理している姿を見せるのも良いかもしれません。いずれにしても子どもは自分とは別人格なので、思い通りに動いてくれないのは当たり前!という前提で、親子がお互いに気持ちよく過ごせるようコミュニケーションしていきたいですね。
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Instagram 2022年秋冬コラボライブ
第3回 岸上のぞみ × 川村亜貴子編