大型連休や季節の変わり目などに、部屋の片付けや模様替えを考えている方は多いのではないでしょうか。
部屋の模様替えは、家具のレイアウトやインテリアを少し変えるだけでも気分転換ができるのでおすすめです。
今回は家具の配置換えのポイントや家具やインテリアの組み合わせを変えるコツなど、簡単にできる部屋の模様替えの方法を5つご紹介します。是非、部屋の模様替えのシミュレーションに役立ててください。
部屋の模様替えをする5つの方法
部屋の模様替えはレイアウト替えやインテリアの買い足しから、家具を処分してスッキリさせるなど方法は様々。
そこで今回は、5つのパターンに分けてご紹介します。
1.家具の配置換えをする
2.家具の組み合わせを変える
3.インテリアファブリックを変える
4.照明を増やす・変える
5.インテリア雑貨・アートを変える
中には簡単にできる模様替えもありますが、実践する前に模様替え後の理想の部屋をイメージしてみましょう。
イメージを変えたいのか?すきっりさせたいのか?そうすれば、失敗を防げ、模様替えやインテリアを楽しめますよ。
パターン1
家具の配置換えをする
家具の向きをかえる
部屋全体のレイアウトは大きくかえずに、ひとつの家具の向きをかえてみましょう。いつもと違う視線になるだけで、気分転換になります。
今回は下のリビングダイニングのレイアウトを参考に家具の配置を変えてみます。
ダイニングテーブルの向きを変える
ダイニングテーブルは、家事効率を考えるとキッチンの近くにレイアウトしておくことがよいので、なかなか大胆に移動ができません。
ですので、場所を移動せずにダイニングテーブルの向きだけを変えてみましょう。これだけで食事中の景色がいつもと変わります。
ソファの向きを変える
ソファは窓やドアなど出入りする場所の前に置くこともできず、難しいですよね。ですが、あまり出入りしない場所であれば思いきって変えてみてもOK。
下の図ようなソファの配置はダイニングやキッチンにいる人とのコミュニケーションが取りやすくなりますよ。
家具の配置を入れかえる
家具を配置している場所を入れかえる方法です。新たな発見があるかもしれません。下の図は入れかえる前の配置です。
テレビ台とソファを入れかえる
テレビとソファの関係は対面、または直角に置くのが一般的です。このテレビとソファを入れ変えるだけ。これだけで部屋の中で見える景色が変わりますよ。
※テレビ台は配線の移動が大変なので、必ず事前に確認してから動かしましょう。
観葉植物の位置を入れかえる
大きめの観葉植物は、部屋の中で自然と目が向く場所です。ソファから、ダイニングテーブルから。
観葉植物の位置を変えるだけで、いつもと違う雰囲気になります。
部屋をふたつに分ける
空間がつながっているリビングダイニングを、リビングとダイニングにわけてみましょう。
食事をとる空間とくつろぐ空間を分けると、気持ちにもメリハリがつきますね。
ソファの向きでリビングとダイニングを分ける
ダイニングに背を向けて、ソファをレイアウトする。これだけで、食事をとる空間とくつろぐ空間をわけることができます。
部屋が狭く見える可能性もあるので事前にシミュレーションをしっかり行いましょう。
収納家具でリビングとダイニングを仕切ってみる
部屋を完全に仕切る必要はありません。圧迫感が出ないように低めの収納家具をリビングとダイニングの間に配置します。
収納家具は背面が見えるので、背面部分もキレイなデザインの家具を選びましょう。
1人暮らしの模様替え
1人暮らしでも模様替えで気分転換をしたいですよね。
1人暮らしの大きな家具といえばベッド。このベッドの配置を入れ替えてみましょう。
ベランダへの出入りなど家事動線も考えて配置換えするようにしましょう。
パターン2
家具の組み合わせを変えてみる
ダイニングチェアの組み合わせを変える
いつものダイニングに飽きてきたらダイニングチェアの組み合わせを変えてみるのがおすすめです。
今まで使っていたダイニングチェアはサイドテーブルとして観葉植物を置いたり、来客用にしたり何かと便利に使えますよ。
便利なフリマアプリなどで売るのもよいですね。
ダイニングチェアを1脚ずつ変えてみる
ダイニングチェアはすべて揃える必要はありません。あえてバラバラでもOKです。まずは1脚ずつお気に入りを組み合わせてみて。
デザインの違うチェアを合わせるポイントは、使用しているダイニングテーブルやチェアと一つでも共通点のあるチェアを選ぶこと。テイストや素材などで共通点を見つけるのがおすすめです。
ダイニングチェアをすべて変えてみる
少々、大胆ですが、ダイニングチェアをすべて新しいものに変えてみる方法。部屋のテイストに合わせて変えてみましょう。
個性的なデザインやカラーなら部屋のアクセントにもなりますよ。
ソファにプラスαを組み合わせる
部屋のスペースに余裕があれば、リビングスペースをよりくつろげるスペースにしてみませんか?
ソファにプラスαのアイテムでくつろぎ度が増しますよ。
オットマンを組み合わせてみる
オットマンがあると脚をのばしてくつろげます。また、自由に移動できるので、部屋のレイアウト替えもしやすく、来客時の腰掛けとしてもおすすめです。
トレーを使えば、ちょっとしたサイドテーブルにもなりますよ。
1人掛けソファを組み合わせてみる
部屋のアクセントになる1人掛けソファ。デザインも今あるソファと合わせる必要はありません。
1人掛けソファがあるとグッとおしゃれな部屋になります。リクライニングチェアなど、よりくつろげるアイテムもおすすめです。
模様替えですっきりさせたい時のコツ
模様替えをする理由に「すっきりさせたい」という方も多いでしょう。もちろん、物を減らせばすっきりします。
でも、物を減らしたのになんだかすっきりしないという場合に、すっきりさせるコツをご紹介します。
同じデザインやカラーの収納ボックスで整える
部屋がすっきりしない理由の一つは「色」です。色の数が多ければ多いほどごちゃついて見えます。
ですが、本の色や日用品の色を変えることはなかなかできませんよね。そこで役立つのが収納ボックスです。デザインや色を統一した収納ボックスで本を隠してみたり、細かい雑貨を整理してみましょう。
おしゃれなハンガーで片付けスペースをつくる
家族が多いと、片付けても片付けても散らかるということはありませんか?
そんな時は誰でも簡単に収納できる「場所」を作りましょう。収納付きのハンガーは毎日使う鞄や小物などの収納に役立ちます。
カーテンをスクリーンやシェードに変える
最後におすすめの方法は、大胆にカーテンを変えてみる方法です。まずは柄のない無地のカーテンにするとスッキリします。
さらに、シェードやスクリーンなどヒダのないものにするとすっきりします。
パターン3
インテリアファブリックを変えてみる
家具を変えるよりも簡単に模様替えをできるのが、クッションやラグ、マルチカバーなどのインテリアファブリックです。
春夏や秋冬など季節に合わせて変えると暮らしも快適になりますよ。
便利なマルチカバーを1枚取り入れる
部屋の印象がグッと変わる大きな布、マルチカバー。ソファを汚したくない時や汚れてしまった時も便利です。ベッドも布で覆ってしまえばすっきりします。
春夏は涼しげな綿や麻、秋冬は温かみのあるウールなど、季節に合わせた素材を使うのがおすすめです。
気軽に変えやすいのはクッションやチェアカバー
簡単に変えられ、部屋のアクセントにもなるクッションやチェアカバー。部屋の印象は大きく変わりませんが、気分に合わせてお気に入りを見つけるのもいいですね。
クッションを置く場合、組み合わせを簡単にするのは3つまでが目安です。
下の図はクッションとチェアをブルーからイエローに変えてみました。
印象が大きく変わるカーテンやラグ、ソファカバー
部屋の面積を占める割合が大きいカーテンやラグは、部屋の印象が大きく変わります。
事前に好きな色や理想の部屋のイメージを明確にして変えるようにしましょう。
下の図のグレーでまとめたシンプルな部屋を変えてみます。
クッションに合わせてラグとカーテンをグリーン系に
印象を大きく変えてラグとカーテンをブルー系に
模様替えに役立つカラーコーディネートのポイント
クッションやラグを変える時に、カラーコーディネートは悩むポイントですよね。そこで役立つインテリアのカラーコーディネートのポイントをご紹介します。
グリーンやオレンジなどの有彩色の取り入れ方
色は、それぞれの色が特性や心理効果をもっています。赤やオレンジは暖かく、青は涼しく感じるのではないでしょうか?
部屋は毎日過ごす場所だからこそ、好きな色も大切ですが色の特性も考えて選ぶようにしましょう。
赤やオレンジなどの暖色
暖かさや元気、活力を感じる色です。秋冬の寒い時期や明るく元気なイメージの部屋にしたい時におすすめです。
青や水色などの寒色
涼しさや、静寂、落ち着きを感じる色です。夏などの暑い時期や、寝室などの落ち着きたい部屋におすすめです。
また青は後退色とも言われ、部屋に奥行を感じる色なので部屋を広く見せたい場合もおすすめです。
色を組み合わせる場合
様々な色を組み合わせる場合は色の相性を意識しましょう。色は「色相環」で分類されていて、色相環の中には合わせやすい色とよばれるものがあります。
・となり合う色「類似色」
・反対に位置する色「反対色(補色)」
この「類似色」と「反対色」は初心者でも合わせやすい組み合わせなので意識してみてくださいね。
下の図は「反対色」を合わせたコーディネート例です。
白やグレーなどのモノトーンの取り入れ方
白やグレー、黒を合わせる人気のモノトーンコーディネート。簡単そうに見えて、実は色のある有彩色よりもコーディネートが難しいのです。
単純に色のないものを合わせると、ぼやけた印象になったり、コントラストが強く思ったイメージと違うということにも。
素材感や織りのあるもので立体感を
モノトーンコーディネートをおしゃれにするポイントは、織りが特徴的なものなど素材感や柄のあるファブリックを選ぶこと。
素材や柄はテイストを揃えてまとめると、統一感もでます。
大胆な柄のラグで印象的な部屋に
単調なモノトーンコーディネートには大胆な柄も部屋の印象がグッと変わるのでおすすめです。
ラグやカーテンに柄物を取り入れるコツ
ラグやカーテンは面積が大きい分、柄物を取り入れるのに勇気がいりますよね。
取り入れやすいのは、2色程度しか使用していない柄ものです。
柄に含まれる色をクッションなどにも取り入れる
色数が多い場合は部屋全体の色数が増えないように、クッションやチェアカバーなどは、ラグやカーテンに使われている色を取り入れましょう。
カーテンに合わせてグリーンでまとめたコーディネート例
パターン4
照明を増やす・変えてみる
照明も比較的、簡単に取り換えができるアイテムです。
使う部屋で必要な明るさは確保しつつ、おしゃれな照明に変えてみましょう。
おしゃれ照明に変えてみる
シンプルなシーリングライトは機能性が豊富なものが多くメリットもありますが、単調な印象に。
部屋のテイストに合わせた照明で、ぐっとおしゃれな部屋になります。
多灯照明を取り入れる
照明には様々な種類があり、インテリアを楽しませてくれます。
照明の豆球だけにするのが好きという方に、ぜひ取り入れてほしいのが多灯照明です。全部つければ明るく、複数だけつければリラックスできる部屋になりますよ。
パターン5
インテリア雑貨・アートを変えてみる
一枚飾るとおしゃれな部屋になるアート。また、お気に入りの雑貨が飾られていると気分もあがりますよね。
インテリア雑貨やアートの飾り方のポイント
インテリア雑貨を飾る場合、次のポイントを意識してみましょう。
テーマを絞り、テイストを揃える
ひとつめのポイントは飾るもののテーマやテイストを揃えること。
例えば、レトロをテーマに古材でできたフレームのアートや雑貨を飾るなど。お土産など違うテイストのものは潔く保管しておきましょう。
三角形を意識する
アートや雑貨を飾る2つめのポイントは三角形を意識して並べること。下の図のように三角を意識してみましょう。
左右対称を意識する
もう一つ飾り方で意識するとよいのが左右対称に並べる方法。左右対称にしやすいベッドヘッドの上などはおすすめです。
リビングではフォーマルな雰囲気になるので、TPOに合わせて変えてみるのもよいですね。
模様替えは意外と簡単!
気分転換におすすめの模様替え。部屋の模様替えで居心地のよい場所を探してみるのもよいですね。
難しそうに思える模様替えですが、今回ご紹介したような”ちょっとしたコツ”を取り入れることで簡単にできるようになります。
ファッションを楽しむように部屋づくりも楽しんでみてくださいね!