片付けで最初に取り掛かるのは整理ですが、その前にまず自分の理想の暮らしを具体的にイメージすることがとっても大切です。理想の暮らしがあるからそこに向かって進むことが出来ます。それが無かったり曖昧だと、ほとんどの場合が途中でそこに向かうことをやめてしまうのです。
私はこのイメージが具体的であればあるほど、なりたい暮らしを叶えることができると言っても過言では無い、と片付けの仕事を通して感じています。そこで今回は私がこれまで実践してきた、理想の暮らしを具体的にする方法についてお伝えします。
- 岸上 のぞみ 整理収納アドバイザー/ルームスタイリスト
- 3階建て2階リビングの建売のお家で、夫と息子と私の3人、時々保護猫と暮らしています。ノウハウだけでなく、自分の心の声や感覚に気づき行動することを大切にしたお片づけレッスンなどを開催。
Instagram:@nozomi_kurashi
webサイト:日々柔-hibinew-
画像を集める
一番手軽にできる方法が画像を集めること。InstagramやPinterestなどのアプリで、いいなと思う暮らしにまつわる画像を集めます。インテリアはもちろん、ファッション、テーブルコーディネート、エクステリア等、こんな暮らしがしたいなと感じるものであれば何でもOK。まずは自分の中の「好き」という感覚をどんどん出して見える化していきます。それが集まって精査されてくると、「理想の暮らし」の輪郭がはっきり見えてきます。
ビジョンマップをつくる
画像集めはデジタルですが、こちらはアナログ版。雑誌の切り抜きや画像を印刷したもの等、一枚の紙に切り貼りしていきます。普段ノート等を使っている方はその見開きでも構いません。デジタルと異なるのは、切り貼りの作業が加わることで、より自分だけの唯一無二なイメージになること。完成したものを時々見返すことで、理想の暮らしに近づくモチベーションにもなります。
言語化する
画像集めやコラージュでだんだん理想の暮らしが浮かび上がってきたら、次は言語化です。集めた画像やコラージュを振り返り、その中で共通しているものを見つけます。例えば「白と木の色を基調としたインテリア」「季節を感じるシンプルな食」等々、言語化することで理想を自分で把握しやすくなります。
お試し体験してみる
ここまでで、理想の暮らしが具体的にイメージできるようになってきたと思います。しかし、中には引っ越しやリフォーム、家具の買い替え等、今すぐ叶えるのは難しいことも。そこでおすすめなのがお試し体験をすることです。
私の例をお伝えすると、窓から緑が見える自然に囲まれた古い家で、小さな畑をしながら暮らすのが理想。そこで、こんなお試し体験をしています。
- レンタル畑を一年半経験
- おでかけの際は自然に囲まれた古民家のカフェや宿などを選ぶ
情報だけでなく、実際に身を置くことで画像だけでは得られない感覚が動き、理想のイメージが現実味を帯びてきます。
想像は自由!
今目の前にある現状と理想の暮らしがかけ離れていても、想像することは誰でも自由にできます。理想の暮らしを具体的にイメージできるようになることでポジティブな気分で片付けや模様替え等に取り掛かることができるようになるのです。その気分こそが叶えるキーとなるので、自分だけの理想の暮らしを思いっきりイメージしてみてくださいね。