もうすぐ夏休み、子どもが家に居る時間が長くなると部屋の散らかりが気になりますよね。そんなあなたにご提案したいのが「親子で一日一捨」。夏休みの自由研究にもおすすめです。今回は親子で一日一捨をする際のポイントや進め方をご紹介します!
- すぎたともみ 整理収納アドバイザー
- 東京都在住。小学生の息子と夫と、夫の両親との二世帯住宅に住んでいます。
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一日一捨って何?どうやるの?
ルールは簡単、一日ひとつずつモノを手放していくだけ。捨てるのは何でもOKですが、紙くずなど明らかなゴミはNG。
私が「昔買ったけどあまり着なくなったTシャツ」を一着捨てる、そして子どもは「遊ばなくなったおもちゃを一個捨てる」というように、それぞれが自分の持ち物からひとつずつ選びましょう。
こんな時は?
- 一日に2個3個と捨てられそうな時は制限なく手放しても大丈夫ですが、無理は禁物。勢いでエイッと捨てるのではなく、納得した上で手放すモノを選びましょう。
- 子どもの手放すモノを親が選ぶのはNGです。「自分で選んで手放す経験」を積み上げることは、「自分のモノを自分で管理する練習」、そして「自分に必要なモノや大切なモノを自分で選ぶ練習」でもあります。
- モノが減っている実感がなくモチベーションが続かない方はいますか?目に見える変化をすぐに期待せず、一歩一歩を大切にしましょう。一気に手放す片付けはリバウンドも一気に来ます、じっくり進める片付けは今後の散らかりにくい生活習慣につながります。
どんな効果があるの?意味あるの?
一日ひとつずつ捨てるだけで片付けに効果があるの?と疑問を持つ方もいらっしゃるかと思います。確かに一日ひとつでは部屋の景色があまり変わらず、意味があるのかなと疑ってしまう気持ちもわかります。ですが、毎日毎日続けるうちに、モノを手放すのが苦手だった方も手放すことに気持ちが慣れ、整理への抵抗が和らぎます。まずは「部屋の景色を変える」ことに急がず、「モノを手放せる自分になる」ことを目指しませんか?
そして、手放していくものと毎日向き合っているうちに「これは買わなくてもよかったかも」「まだ使えるモノなのに手放すことになってしまってもったいなかった」、そんな気づきも湧いてきます。この発見が今後のモノ選びにヒントを与え、買い物のしすぎを止めてくれます。
進み具合を見える化しよう
ルール通りにモノを手放せた日はチェックをしましょう。カレンダーに印を付ける、スタンプを押す、シールを貼るなど、何でも構いません。子どもにとってはチェックをする作業も楽しみになり、振り返った時は自信にもつながります。
余裕のある方は、捨てたモノをスマホなどで撮影しておくのも効果的。手放したモノ達を振り返ってみると、その共通点に気付きます。手放す時にはちょっと心にブレーキがかかったアイテムも、時間を置いて見てみると「今それが無くても困らずに過ごせている自分」を発見します。
夏休みの自由研究にする場合は?
夏休みの自由研究としてまとめる場合は、最後に振り返りをしましょう。
- 一日一捨をしてみての感想
- どんなアイテムを手放した?
- あまり使わずにキレイなまま手放したアイテムはどんなもの?共通点は?
- たくさんのものを手放して、部屋の中や暮らしに変化はあった?
- これからの買い物はどうしていくといい?
などなど、自分の持ち物と向き合ったこの期間だからこその気づきがあるはず。是非書き残して今後の暮らしに役立てましょう。
何を残して何を手放すかを選ぶ経験は、「自分で自分のことを決める力」を育みます。情報が多く、モノも豊富にある現代において「たくさんの選択肢の中から、自分にとって大切なコトやモノを自分で選ぶ力」は、子どもの今後の人生にすごく大切なことだと思います。一日ひとつ、モノを手放すことから、自立につながる習慣をスタートしませんか?