クローゼットなどの収納に人気の無印良品のポリプロピレン収納。1段ずつ購入でき、組み合わせ方も自由度が高いアイテムです。我が家でも10年以上愛用しています。様々なサイズや深さがあるので、どれを選んだらいいか迷ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、無印良品のポリプロピレン収納を選ぶ時の基本をご紹介します。
- すぎたともみ 整理収納アドバイザー
- 東京都在住。小学生の息子と夫と、夫の両親との二世帯住宅に住んでいます。
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STEP1. 配置スペースの奥行きを計測してシリーズを決める
まずはケースを置く場所の奥行きを計りましょう。無印良品のポリプロピレン収納には「衣装ケース」「クローゼットケース」「収納ケース」の3つの名称がついていますが、違いは奥行き。「衣装ケース」は奥行き65㎝、「クローゼットケース」は奥行き55㎝、「収納ケース」は奥行き44.5㎝になっています。
マンションや建売住宅の一般的なクローゼットや押入れでも、間取りによってサイズが異なるので計測は必須です。「クローゼットに置くのでクローゼットケースを選べばOK」というわけでは無いので、必ず計測をしましょう。
また、ケースを引き出せるスペースが手前にあるかどうかも確認が必要です。ケースのすぐ前にデスクやベッドを置いてしまうと、引き出せなくなってしまいます。ケースの奥行と同じスペースを、手前に確保することも忘れずに。
STEP2. 横幅をチェックする
購入するケースのシリーズが決まったら、次は幅を測り、ケースの横幅が収まるか、横にも並べる場合はいくつ並ぶかを確認します。「衣装ケース」は幅40㎝、「クローゼットケース」は幅44㎝。「収納ケース」は、幅34㎝と横ワイドの幅55㎝の2種類があります。
置くスペースの幅を計測する時は、壁などに出っ張りが無いか確認しながら測ります。扉付きの収納に配置する場合は、扉の開口部の幅を測りましょう。特に折れ戸が付いているクローゼットは、開けた時に戸が畳まれる部分の厚みが生じます。収納内側の幅ではなく、扉を開けた時の開口部の幅に合わせてケースを選択しないと、ケースは置けても引出しが引き出せなくなりますので要注意です。
STEP3. 深さを決める
購入するシリーズが確定したら、入れるものに合わせて深さを決めましょう。引出しに洋服を収納する場合、ケース内に衣類を積み重ねるのではなく、立てて並べると出し入れしやすい収納になります。インナーやTシャツ、小物類は深さ18cmがおすすめ。ボトムスや厚手のニット等は24cm、寝具やアウターなどの嵩張るアイテムには30cmを。
STEP4. 個数を決める
押入れや階段下収納など、配置するスペースの高さに制限がある場合は高さも計測しましょう。引出しは上から覗き込んでモノを取り出すもの。自分の目線の高さよりも高く積むのはやめましょう。
各ケースには危険防止のため「積み重ね可能段数」「耐荷重」が設定されています。こちらも必ずご確認を。「足りなくならないように、とりあえずいっぱい買っておこう」はNG。必要になったら1段ずつ買い足すことができるので、今お手持ちのアイテムの量に合わせた数を購入しましょう。
活用しやすいおすすめサイズは?
我が家で一番使い勝手が良いと感じているのは、「収納ケース」幅34㎝・奥行き44.5㎝・高さ18㎝。ポリプロピレン収納の中でも最もコンパクトなサイズなので、模様替えや引越しの移動先でも活用できる可能性は高まります。18㎝の深さは、大人のインナー類だけでなく、ハンカチや靴下などの小物類にもちょうどいい深さです。
いかがでしたでしょうか。無印良品のポリプロピレン収納を選ぶ際のご参考になれば幸いです。来月公開の記事では、収納選びのよくあるお悩みや「こんな時はどうする?」をご紹介する予定です。こちらも併せて活用して頂ければと思います。