こんにちは。整理収納アドバイザー、ルームスタイリストプロの 岸上 のぞみ です。3階建て2階リビングの建売のお家で、夫と息子と私の3人、時々保護猫と暮らしています。
暮らしにまつわる悩みは人それぞれ。今の暮らしに何も不満がない。という人はごく一部かもしれません。今回は自分が感じるモヤモヤとの付き合い方についてお話ししていきます。
モヤモヤは「解決」ではなく「昇華」しよう。
まず、モヤモヤした気持ちは否定しなくて大丈夫。そのモヤモヤが、「わたしはこんな暮らしがしたい。」を見つける大きな手がかりになるので、なかったことにせず大切にしっかりと見てあげてください。
とにかく書き出す
暮らしのモヤモヤする点を、紙やノート、手帳などに箇条書きにして見える化します。形式などは気にせず、どんどん書く。これだけでも、頭の中がすっきりします。書くのがおすすめですが、どうしても難しいようなら、まずは声に出して頭の中から出してあげるだけでもいいです。
モヤモヤする点を書いたら、それに対してどうしたいのかを書きます。次に、どうしたらそれができるのか、もしくはそれに近いことができるのかを考えます。
- 【モヤモヤ】リビングの窓が小さい。景色が建物しか見えず理想的ではない。
- 【したいこと】大きな窓から自然が見える家に住みたい。
- 【できること】大きな窓のある家に引越し・ベランダに植物を置く・室内に観葉植物を置く・キャンプのテントで疑似体験
ここまで書き出してみると、「引っ越しは現実的ではないけれど、植物を置くぐらいならできる。ベランダはスペースが無いから室内に観葉植物を置いてみよう。」「テントはなるべく景色が見える窓が大きいものを選ぼう。」など、今できることが具体的に理解できます。あとは行動するだけです。
家や家具に対することだけでなく、日常での些細なモヤモヤも同じ方法が使えます。
- 【モヤモヤ】帰宅後に脱いだ上着が玄関の床に置きっぱなし
- 【したいこと】床置きせず自分で片づけてほしい
- 【できること】玄関近くに、かごやフックで収納を作る・スペースを作るために整理する
小さなモヤモヤほど、少しの行動で心地よさへ変わりやすいもの。日頃から見逃さないようにしたいですね。
暮らしを楽しむ力は生きる力。
自分のしたいことに対して、「賃貸だから。」「古いから。」「小さなこどもがいるから。」「狭いから。」「建売だから。」「お金が足りないから。」など、諦める理由ばかりにフォーカスしていると、足りない部分探しが得意になってしまいます。
今置かれた環境の中で、実験しながら、時には失敗しながら、できるだけ自分のご機嫌に繋がることをする。できることを少しずつ自分のために実現していくと、足りない部分を探してモヤモヤする時間が減り、いま目の前にあるものへ、暮らしを支えてくれている家へ、じわじわと愛着が増していきます。
引っ越しやリフォーム、家具の買い替えなど大きな変化は、ここぞという時には必要ですが、その前にできることもたくさんあります。今ある暮らしをどう楽しむかはいわば生きる力。モヤモヤを受け入れてしっかり見てあげることで、一緒にその力を育んでいきましょう。