こんにちは。整理収納アドバイザー、ルームスタイリストプロの 岸上 のぞみ です。3階建て2階リビングの建売のお家で、夫と息子と私の3人、時々保護猫と暮らしています。
日用品や食品、衣類など、購入するもののほとんどは箱やビニール等のパッケージに包まれて家に入ってきます。ネットショッピングの場合は、さらにダンボールや緩衝材まで。片づけの現場に伺うと、ダンボールやパッケージに入ったまま置いてあるものたちによく出会います。「パッケージを先にはがす人は几帳面な人。ズボラには合わない。」と感じた方も、よろしければ最後までお付き合いくださいね。
先と後、どっちがストレスフリー?
購入して家に入ってきた時点でパッケージを処理するのと、使う時に処理するのは、作業自体はあまり変わりがないように思うかもしれません。
例えば幼いこどもの鼻水を拭きたい!という場面を想像してみましょう。テーブルの上のティッシュが空っぽになっているのでストックを出そうとします。買ってきたまま保管している場合、数箱まとめてあるビニールをはがすところから始めなければいけません。その間、こどもがぐずったり、手で鼻水を触ってしまったりする可能性も。ほとんどのものは買ってきた時より使う時の方が緊急性が高いのです。
使いやすい。分かりやすい。しまいやすい。
先にパッケージを開封することで、3つの暮らしやすさにつながります。
1使いやすい
先ほどの例でも出てきたように、使いたいタイミングにスムーズに使えるようになります。未開封の場合、パッケージを開封するひと手間が面倒で、無意識に使うのを後回しにしてしまうことも。そのうちに賞味期限が切れたり、収納の奥にそのまましまいこんで忘れてしまうケースもあります。
インスタント麺やスープ類も、先に開封してバラしておくと使いやすいですよ。
2分かりやすい
不透明の箱やビニールなどに複数入っている場合、入っている内容や個数などがぱっと見て分かりづらいケースもあります。開封していると一目で分かるので在庫管理もラクになり、重複買いも防ぐことができます。
3しまいやすい
箱のままだと収納用品に入らないものも、開封してばらすことで収納方法の自由度が高まり、すっきり収まるようになった!なんてこともよくあります。
夫が突然買ってきた石けん。想定外で定位置のボックスに入りきらないかと思いましたが、開封することでコンパクトになり、スペースに収まりました。
過剰包装を断る。
「包装を開封し、分別する」という小さな家事を、家に入ってくる前から減らすことも大切です。
- 買いものの際に「箱や包装はいりません。」と断る。
- 同じもので選択肢のある場合は、過剰包装されたものを買わない。
- ネットショッピングの購入備考欄に「なるべく簡易包装でお願いします。」と一言添える。
こういったアクションは家事の手間を減らすことができると同時にゴミを減らすこともできるので、ぜひ意識してやってみてください。
そのひと手間が、自分をラクにする。
使うときの自分のためにひと手間をかけておく。さらに「使いやすい、分かりやすい、しまいやすい」この3つが叶うことで、自分だけではなく家族も自分で動いてくれる可能性がぐっと高まります。
もちろん、意味があってパッケージごと保管するのはOKです。帰宅直後は疲れていてそこまでする気力が無いという方は、一日の終わりや翌朝にまとめて開封するなど、自分が動けるタイミングで習慣をつけてみてくださいね。