こんにちは。整理収納アドバイザー、ルームスタイリストプロの 岸上 のぞみ です。3階建て2階リビングの建売のお家で、夫と息子と私の3人、時々保護猫と暮らしています。
キッチンは家の中でも特に様々なものが集まる場所です。収納を整えておくことで、毎日の家事を少しでもラクにしたいですよね。一般的なカウンターキッチンのわが家を例に、使用頻度と収納の関係をご紹介します。
使用頻度と収納の関係
「使う場所の近くにしまう」が収納の基本ですが、使う場所の近くにしまったらキッチンツールが多すぎて探すのに時間がかかる、引き出しの開け閉めがしづらい、なんてことはありませんか?そんなときに考えたいのが使う頻度。「よく使うものを優先的に手に取りやすい位置にしまう」ということを意識するだけで、収納はうんと使いやすくなります。
使用頻度は大きく分けて5つ。
1. 毎日使う 2. 2〜3日に1回使う 3. 1週間に1回使う 4. 1ヶ月に1回使う 5. 1年に1回使う |
ものを整理した後、収納場所を決めるときにこの使用頻度で分ける考え方を取り入れるだけで、収納上手になりますよ。
よく使うキッチンツールの収納
使用頻度1や2の「毎日〜3日に1回は使うもの」。これらはできるだけ見えやすく、ワンアクションで取り出せる収納を心がけます。
例えば毎日使うおたま等はフックや磁石で吊るす収納。
引き出しの中ではフタのある収納用品の使用は避け、毎日使うものは手前に置くようにします。できるだけ使用頻度が違うものと混ざらないように気をつけると、毎日の料理がスムーズになりますよ。
出番の少ないキッチンツールの収納
次に、使用頻度3〜4の「1週間〜1ヶ月に1回は使うもの」です。
例えば泡立て器やマッシャーなどの2軍のキッチンツールはキッチン背面のキャニスターに立てて収納。出番が少なくても使うときに取り出しやすいよう、梱包材で少し底上げしています。
シンク下の引き出しは、私と夫が右利きなので右側にボウルなどよく使うものを。
寒い時期にはよく使う湯たんぽもシンク下へ収納します。ハンドブレンダーや水筒等はまさに使用頻度3〜4の子たち。ラップなどのストック類は、数ヶ月に1度の交換のタイミングのみなので一番左の一番奥。レンジフードのフィルターは交換を忘れがちなので、あえて前面に配置しています。
お鍋やホットプレートは季節によって使う頻度も変わってきますが、これも使用頻度は3〜4。収納スペースの大きさや、ものの重さなども考慮しながら一番下の段に配置しています。
使用頻度5のような年に1回程度しか使わないものは棚の上など届きづらい箇所に収納してOKです。重たいものやわれものなどはあまり上の方に置くと危険ですので注意しましょう。
収納場所には理由がある。
使用頻度を考えながらものの配置を考えていくと、ひとつひとつのものをその場所に収納している理由がはっきりとしてきます。この理由を自分で説明できる状態であれば、すでに使いやすいキッチン収納が完成しているはずです。
ご家庭によって何をどの頻度で使うかは様々ですので、自分や家族の暮らしをよく観察して、そのお家ならではの使用頻度に合った収納を実践してみてくださいね。