こんにちは!整理収納アドバイザーのすぎたともみです。子ども服はサイズアウトも早く入れ替わりも多いため、管理に忙しいアイテム。そんな中、「子ども服をスッキリ収納する」ということをイメージする時、あなたが大事にしたいポイントは何ですか?もちろん見た目がスッキリしていることも大切ですが、日々の出し入れがスムーズなことや、管理がラクなこと、更には毎日の出し入れや管理を少しずつ親から子へ引き継ぐ流れをつくることも考えていきたいところ。子どもに片付けを教えるのは難しいと思われるかもしれませんが、サイズアウトや劣化など要不要の判断がしやすい子ども服は、モノの管理の練習にピッタリなアイテムだと思います。今回は子ども服の管理を親から子へ引き継ぐ想定をしながら、スッキリ収納する仕組みづくりについて5つのポイントをご紹介します。
1. 収納はハンガーよりもボックスや引出しを使う
子ども服の収納におすすめなのは引出しやボックスタイプの収納。洋服と言えばハンガーにかける収納を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、小さな子どもには出し入れの動作が難しくなってしまいます。子どもにも自分でできることを優先させる場合、引出しやボックスを利用する方が片付けの近道です。
また、子ども服は成長に応じてサイズも大きくなり、部屋や家具の配置替えが必要になるケースがほとんど。そんな変化を想定した収納選びが大切です。引出しタイプの収納家具を選ぶ際、大きすぎるものを初めから購入するよりも、組合せが可能なものや、配置替えがしやすいサイズ感という視点も取り入れて。こちらの引出しは1段ずつの購入が可能なので、服のボリュームに合わせて量を増やしたり別の場所へ使い回したりと、長く活用できる収納ボックスです。子ども部屋に備え付けのクローゼットが既にあるお家は、クローゼットの奥行きに合わせたサイズを選んでおくと、後々クローゼット内への移動もできます。
2. 収納1つに1カテゴリーを設定する
収納ボックスには、「Tシャツ」「スカート」「ズボン」など、1つにつき1カテゴリーを設定しましょう。服の量に対してボックスの方が大きい場合は、中に仕切りボックスを入れるなどの工夫を。大切なポイントは、今着られるものだけを入れること。もう少し大きくなったら着られるサイズの服や、もう小さくなってしまった服などは、一緒に混ぜてしまうと子どもには区別が難しいため、別保管をおすすめします。また、着る服を用途別に分けている方の場合は、休日用、習い事用、などのカテゴリー分けも良いでしょう。
引出しにはカテゴリーごとのラベリングをしましょう。我が家では、子どもが字を書けるようになってからは、自分でマスキングテープを使ってラベリングしています。収納を作り上げていく過程も、少しずつ親から子へバトンタッチを。
3. 畳み方は子どもと一緒に決める
服の畳み方で大切なことは、子どもにも一人でできる方法であること。畳み終わったサイズは収納ボックスに合わせる必要がありますが、まずは子どものやりやすい方法を一緒に見つけましょう。お子さまがまだ幼く、畳む動作が難しい時期は、畳まないというのもひとつの手。我が家でも最初はこの方法からスタートしました。まずは「決まった場所に戻す」を目標に、ポイポイと投げ入れる収納です。この場合、収納内はゆとりを持たせ、出し入れがしやすい量に留めましょう。
慣れてきたら一緒に畳む練習をしましょう。洋服は収納ケースの深さに合わせて、立てて並べるのが基本。慣れないうちは多少乱れることもありますが、まずは小さなステップをクリアできたことを喜んで。繰り返すうちに畳むことにも慣れ、自分で工夫もし始めます。親から見て〇か×かでジャッジするのではなく、子ども自身がやりやすい方法を築いていく過程を見守りましょう。
4. 習慣をつくる
「毎朝自分で服を選んで着る」「洗濯済みの服を収納する」このふたつの動作を子どもだけでできるようになると、子ども服の管理はとてもラクになります。我が家の場合、朝は子どもが自分で服を選びます。季節の変わり目などの着る服に悩む時も、天気予報や外気温を確認しながら自分で選ぶ練習になります。
洗濯が済んだ服はこちらのカゴに私が入れますが、そこから収納へ戻すのは徐々に子ども一人でできるようになりました。カゴからあふれないうちは溜めてもOKですが、週末には収納に戻して、カゴは空っぽにするルールにしています。毎日片づけて欲しい気持ちはグッと我慢して、本人のできるペースで仕組みづくりをすることが、自立への近道だと考えています。
5. 手放す時も一緒に体験させる
サイズアウトした服、汚れや劣化が酷い服など、着られない服を手放すところも少しずつ親子で習慣化していきます。「もう小さすぎるから」「大きな穴が開いてしまったから」等、理由を声に出して一緒に納得してからだとスムーズに手放せます。手放すと決めた服は、リサイクルや寄付、フリマアプリやリサイクルショップで売却、小さく切ってウエスにするなど、手放し方にも選択肢があることを伝えましょう。どうしても思い出の服として残しておきたい服は、思い出として残してもOKですが、普段着る洋服とは別管理を。
自立につながる収納づくりを少しずつスタートさせてみませんか?
いかがでしたでしょうか。毎日の着替えや洗濯、整理など、子ども服に関わる家事は意外とたくさんあります。始めるのはお子さまが何歳でもOK。我が家は子どもが5歳頃から少しずつ一緒に取り組みましたが、もっと小さな頃からでもスタートはできます。大きく育ってからでも遅すぎることはありません。親の負担が減り、子どもの自立が育まれる、そんな緩やかな変化を子ども服の収納づくりからスタートしてみませんか?