片付けのゴール設定、効果的な決め方は?NG例もご紹介

「片付けを進めたいけど、思うように計画が立てられない」「いつまで続ければ片付くのか不安になり、停滞しやすい」「家族と意見が合わず、一緒に進められない」…こんなお悩みはありませんか?散らかった部屋をスッキリと快適な状態へ作り上げるのは、時間も根気も必要な作業。途中で断念してしまったり、思ってた出来栄えにならず落ち込んだりすることも。

これを防ぐためにできることのひとつが「片付けのゴール設定」です。ゴールを決めずに進める片付けは、目的地も地図も無いまま迷子になっているような状態。片付けの道のりが長ければ長いほど、「ゴール」「ゴールまでの地図」がとても重要になります。


例えば、「ゴール」を設定するとこんなメリットがあります。
・「ゴール」を設定することで、片付けの計画(道筋)が立てやすくなる
・ 本当に自分が叶えたい理想の部屋に向かって、着実に進めることができる
・ 目標の達成が分かりやすくなり、モチベーション維持につながる


すぎたともみ 整理収納アドバイザー
東京都在住。小学生の息子と夫と、夫の両親との二世帯住宅に住んでいます。
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◼︎ゴール設定のNG事例

1. 具体的でないゴール

「スッキリしたキッチンにする」「おしゃれな玄関に」というような、ぼんやりしたイメージだけを描くのはNG。具体的でないゴールは、目標達成が分かりにくくなり、モチベーション維持が難しくなります。また、家族で一緒に片付けを進める場合も、人それぞれ「スッキリ」や「おしゃれな」の感覚は異なるため、同じゴールを目標にしているはずが実は違った、なんてことも起こりやすくなります。まだゴール設定がぼんやりしているな、と気づいた方は「それってどんな状態?」と問いを繰り返し、具体的に言語化してみましょう。

スッキリしたキッチン

2. 現実的でないゴール

「モノで溢れているお家がいきなりミニマリストを目指す」「一気に家全体を短期間で片付ける」など、遠すぎるゴールを設定するのはNGです。特に片付け初心者さんは、目指すゴールの中間地点の目標を設定するなど、目標を細分化して小さな達成感を味わいながら進めるとモチベーションが保ちやすいでしょう。まず1か所、焦らず、欲張らず、着実に一歩一歩進めることがリバウンドを防ぎます。

◼︎効果的なゴールの決め方、2つのポイント

1. 具体的な行動で示す

モノより人(自分)を主語に「私が〇〇できる」「家族が〇〇できる」といった具体的な行動で設定するのがおすすめ。「片付いた部屋ではどんなことがしたい?」「どんな暮らしを叶えたい?」と自分の心に尋ねてみましょう。

すぐにリセットできるリビング

この方法のメリットの1つは、達成感を味わいやすいこと。モノが主体になったゴールの場合、片付け切った直後が喜びのピーク。だんだんと気持ちは慣れてきます。人が主体のゴール設定の場合、例えば「15分あればリセットできるリビング」なら、15分でリビングをリセットできる度に片付け切った達成感が得られます。それは自信と、次へのモチベーションにつながります。

お菓子作りがしやすいキッチン

ゴール設定によって収納の仕上がりにも差が出ます。例えば「子どもと一緒にお菓子作りができるキッチン」は子どもの手に取りやすいところへキッチンツールを配置、子どもに分かるラベリングをする、子どもと一緒にキッチンに並べるスペースの確保、などが必要になります。

掃除のしやすいキッチン

また、「毎日の掃除がラクに習慣化できるキッチン」であれば、モノは全て収納内に収め、サッと拭けるワークトップにした方が叶いやすくなります。一方で「毎晩の夕飯づくりが30分でできるキッチン」なら、毎回使うツールは出しっぱなしの方が便利かもしれません。ママの目線で時短を意識した収納にする必要があります。

2. 好きなインテリア画像をピックアップする

ぼんやりとしたイメージを具体化するのに役立つのが、なりたいインテリア画像を集めること。
・インターネットのサイトから好みの画像のスクリーンショットを集める
ピンタレストやインスタグラムでお気に入りの写真を保存する
インテリア雑誌から好きな写真を切り抜いてノートに貼る
など、あなたが取り掛かりやすい方法でOK。

好きなインテリアの画像を集める

なりたいインテリアの画像を見ることで、視覚的にもワクワクでき、片付け停滞期のモチベーションアップにも役立ちます。また、家族で一緒に片付ける場合、写真を見せてイメージを共有することもできます。特に活躍するのが、新たな収納用品やインテリアアイテムを買い足す時。事前に欲しいアイテムや叶えたい部屋のイメージを固めることで、買い物の失敗も防げます

いかがでしたでしょうか。「ゴール設定ってなんだか難しそう…」と思っていた方も、ポイントを抑えて、まずは身近なスペースの片付けから取り掛かりましょう。今までなんとなく片付けを進めて失敗した経験のある方は、ぜひお試しください!

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