家の中に自分が管理できる量以上のものがあると、部屋は散らかります。まずは必要なものと不要なものを区別するところから、片づけスタート。
人によって一気にたくさんのものを手放すケースもあれば、少しずつ手放して長期的に片づいていくケースもあります。どちらが良い悪いというのはありませんが、仕事や子育て、家事等でまとまった時間が取りづらい方は、長期的に、無理なく片づけを習慣化していくのがおすすめです。
目的を明確にする。サイフの中やカバンの中、引き出しひとつ等の小さな範囲から。というのも大事なポイントでよく言われることですが、それでもなかなか続かない。という方にぜひ試してみてほしい3つのコツをお伝えします。
- 岸上 のぞみ 整理収納アドバイザー/ルームスタイリスト
- 3階建て2階リビングの建売のお家で、夫と息子と私の3人、時々保護猫と暮らしています。ノウハウだけでなく、自分の心の声や感覚に気づき行動することを大切にしたお片づけレッスンなどを開催。
Instagram:@nozomi_kurashi
webサイト:日々柔-hibinew-
1. 「15分」「5分」「1分」の3パターンを持っておく。
一日にあまり長い時間をかけると習慣にするのは難しくなってきます。日によって自分の体力やかけられる時間も違いますよね。そこでおすすめなのが、片づけにかける時間を3パターン持っておくということ。
- 少し余裕のある日は15分程度。1スペース、要・不要の判断をして、グループごとに分けるところまでできたら花丸です。
- 基本にしたいのが5分程度。「引き出しひとつ」などのスペースでも、「ポイントカードだけ」などのカテゴリ整理でもOK。
- 忙しい日やいつもより疲れている日は1分程度で。レシートやインクの出なくなったペンを手放すだけでも「できた!」ということにしてOK。時間をはかる必要すらありません。
時間や内容はあくまで目安なので、自分の生活スタイルに合わせて3つのオリジナルパターンをつくってみてくださいね。
2. 同じタイミングに、家族のいる空間で。
一日の中で同じタイミングで片づけるのも、習慣化しやすいポイントです。
さらに、家族のいる空間で片づけを行うと「見られている」という意識が働いて1人でやるよりも続きやすいです。近距離で見られていなくても、同じ空間にいて毎日同じことを続けていると、「何してるの?」と家族にも片づけに興味を持ってもらえるかもしれません。最初から家族の参加を期待しすぎるのはおすすめしませんが、もし興味を持ってもらえればラッキーです。一人でやるよりも、根本的な問題解決に向かっていくことも。
毎日続けていくうちに一人でもやらないと違和感が出てくるようになるので、特に最初の数日は同じタイミングに、家族のいる空間でやってみてください。
3. 終わったら拍手!「できた」を可視化する。
こどものトイレトレーニング等で、できたらシールを貼る。という光景をよく見ますよね。目に見えると自分でも「できた!」と認識できるので続けていくモチベーションに繋がります。
手帳にtodoとして書いて、できたらチェックマークや塗りつぶしをするのも効果的。もっと簡易的だと、カレンダーにシールを貼っていくのも良いかもしれません。
手帳やアイテムを用いるのは続かない・・・という方におすすめなのは、終わったら自分に拍手をすること。何もなくてもその場でできるので、ぜひやってみてください。
休んでも再開すれば、習慣化成功!
人は何かを3週間続けると習慣になるといいます。まずはとことんハードルを下げて実践してみるところから。
体調不良等で続かない日があっても大丈夫。無理せず自分の体調を優先してあげることができるのも大事なことです。また再開すればそれは習慣に違いないので、自分のペースでやってみてくださいね。