都市部に多い、縦長の土地や建物。わが家もそんな縦長の建売住宅に暮らす3人家族です。今回は整理収納アドバイザーが暮らす、縦長LDKのレイアウトや収納についてお話しします。
- 岸上 のぞみ 整理収納アドバイザー/ルームスタイリスト
- 3階建て2階リビングの建売のお家で、夫と息子と私の3人、時々保護猫と暮らしています。ノウハウだけでなく、自分の心の声や感覚に気づき行動することを大切にしたお片づけレッスンなどを開催。
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縦長LDKのレイアウトは?
南北に長い縦長LDKの場合、北側にキッチン、真ん中にダイニング、南側にリビングといった間取りがほとんど。ソファを壁づけにするか、中央に配置するか。ダイニングの向きを長手と短手どちらに向きを合わせるか等は、窓や扉などの開口部、電源や照明の位置によってある程度決まってきます。家具を中央に配置する場合は、背面から見ても素敵なデザインのものを選ぶのがおすすめです。
縦長リビングのお家は収納が少ない?
これは縦長のお家に限ったことではありませんが、注文住宅と違い、建売住宅やマンションなどのあらかじめ間取りが決まっている物件では、リビングダイニングに収納が足りない!ということが度々見受けられます。
家を購入する前に間取りを見て「これなら収納はなんとかなりそう!」と思ったのが、リビングダイニングと同じフロアで、さらに死角になる位置に収納スペースがあることでした。本来パントリーとして設けられていたキッチン横のスペースが、この家の収納の要となっています。
日用品や書類、文具など、リビングダイニングで使うもの、保管しておきたいもののほとんどがここに集まっています。雑多になりやすいものの定位置を、部屋の死角に集約することで、その他の場所が散らかりにくくなり、実際の物量よりすっきり感じられる空間に。
もし死角になるような収納スペースがない場合は、扉付きのチェストなどを壁側に配置するのがオススメです。雑多なものの収納と、チェストの上に飾る場所ができるのでインテリアを楽しむこともできます。
掃除機の他に何入れる?0.5畳の1マス収納。
掃除機などを収納するイメージで作られる、0.5畳程度の1マス収納。わが家のリビングダイニングでは唯一の隠す収納です。収納したいものに対して少し奥行きがあるので、無印良品のパルプボードボックス(タテヨコ仕様)を使って前後に空間を分けて使っています。
奥には手に取る頻度が少ない、保管しておきたい本や取扱説明書など。手前にはさっと取り出したい掃除機をそのまま収納しています。洗濯乾燥機にかけたくない洋服などはこの横にあるベランダで干すため、外干しに使うハンガーなども動線を意識してここに収納。
縦長LDKで快適に過ごすために。
縦長リビングと一口に言っても、面積や間取りによって収納の場所も量も変わってきます。一日の中でも過ごす時間が長いからこそ、置いておきたいものも増えがちなLDK。収納スペースが限られている場合は特に、不要なものが混ざっていないか。本当にその場所に置いておく必要があるのかを時々見直すことが大切です。
ものの見直しと定位置管理の仕組みができていれば、17畳程度の決して広くはない縦長リビングでも、こどもがおもちゃを広げて遊べるスペースも充分。現在縦長LDKに暮らしている方やこれからその予定がある方は、参考にしてみてくださいね。