こんにちは。整理収納アドバイザー、ルームスタイリストプロの 岸上 のぞみ です。3階建て2階リビングの建売のお家で、夫と息子と私の3人で暮らしています。
年度末が近づいてきました。家族の卒業、進学や転勤、引越しなどでライフスタイルが変わるタイミングは、家の中のモノを見直す絶好のタイミングでもあります。模様替えして気分も変えてみると、新しい生活も気分よくスタートできそう。
ほとんどの住宅は、ある程度家具の配置が考えられて間取りが作られています。上の平面図のように、ダイニングテーブルやソファなど、大まかな家具が記載された図面もよく見かけますよね。そのため、電源や照明、窓の位置から、家具の配置がおおよそ決まります。その限られた枠組みの中でも、家具の向きやちょっとしたポイントを変えるだけで新鮮な空気が流れるのが模様替えの醍醐味。
今回はこちらの間取りを仮に「REさんのおうち」として、LDKの家具に焦点を当ててお話したいと思います。
ポイント1 「大切にしたいこと」で変わるソファの配置。
たとえば、ソファを壁につけるのか、部屋の中央に配置するのか。壁に寄せ、中央の空間を広くとるケースは、子どもが動き回れるスペースを確保したり、ソファに座っていてもキッチンやダイニングにいる家族とコミュニケーションが取りやすいという特徴があります。
わが家も普段、ソファはこの配置。壁によせることでできるだけ中央にスペースをつくっています。
次にREさんおうちの現状と同じく、部屋の中央に配置したケース。背面がデザインされたソファなんかは、インテリアのポイントにもなる配置です。テレビと向かい合わせに座り、ドラマや映画、ゲームなどに集中したい方におすすめ。
キッチン側からの視線も気にならないので、飲食スペースとくつろぐスペースをしっかり分けられる一方、テレビに集中してキッチンにいる奥さんの話を受け流している様子がイメージできますね・・・。
どの配置も一長一短あるので、まずはやってみて自分や家族に合うスタイルを見つけるのが大切です。
ポイント2 視線を考えた家具の配置
模様替えや引越しを予定されている方は、ぜひ「視線」を意識してみてください。もう一度REさんのおうちを見てみましょう。
例えばLDKのドアを開けたときに最初に目に入る景色。部屋の第一印象です。すぐ見えるのは、開き扉の場合、ソファの背面とその奥に見える窓やカーテン、観葉植物のあたりでしょうか。引き戸の場合だとソファ背面、テレビあたりですね。
ここに背の高い家具やモノが少ないとすっきりした印象に。アートや植物などを置くとインテリアを楽しむ印象になります。
わが家はLDKの扉を開けて真正面に、枝ものやインテリア用品を飾って楽しんでいます。
ポイント3 対角線への目線
部屋に入ったときに対角線の角まで視界がスーッと通ると、部屋が広く感じます。対角線の角、というのはここでいうとダイニング側の窓の隣にある角。
間取りによっては難しいケースもあるのですが、ここに大きめのグリーンなどを置き、あえて目線を対角線ポイントに持っていくように誘導するテクニックもあります。
背の高い収納家具などは、視線を遮らないキッチンの背面などにスペースを限定するのもすっきり見せるポイントです。
模様替えでおうち時間をたのしもう
模様替えの前と後で写真を撮っておくのもおすすめです。ビフォーアフターの確認ができたり、客観的に見て微調整したりするのに役立ちます。おうち時間が長くなった今、模様替えで気分を上げてみてはいかがでしょうか。