先日、わが家でもついに家族がコロナに。感染した夫は、家族との接触を避けるため、2階の寝室で10日間の療養生活を送りました。家庭内療養で役に立ったのが、グルーピング収納。整理収納で基本となる手法の一つですが、今回「枕元にあると便利なもの」「感染対策であると便利なもの」というようにいくつかグループを作って、使う場所に準備をしていました。今回のコラムでは、わが家で準備をした3つの「〇〇セット」をご紹介します。
- キーコン 住宅収納スペシャリスト
- 夫と息子2人の4人で、収納にちょっとこだわった一軒家に暮らしています。収納や動線が暮らしやすさにつながることを実感して、家づくり情報の発信を始めたインスタグラムアカウントKEACON HOMEは、現在4万人を超える方にフォローして頂いています。整理収納アドバイザー1級
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そもそもグルーピング収納って?
「〇〇するときにあると便利なもの」を一つにまとめてセットしておくという整理収納の手法です。ものの種類ではなく、使う目的に合わせて置き場所を計画するので、欲しいものをまとめてすぐ手に取ることが可能になります。わが家でも、コーヒーフィルターとドリッパー、マグカップをひとつにまとめた「コーヒーセット」や、便せんと封筒、切手をまとめた「手紙セット」、鉛筆や消しゴム、鉛筆削り、定規などをまとめた「文房具セット」など、実はいろいろなグループが家のあちこちに隠れています。
コロナになって新たに作った3つのセット
つかいやすい収納をキープするには、家族や暮らしの変化に合わせて、常にアップデートしてくことが必要です。病気のときもそれは同じ。今回は我が家に訪れた「自宅療養」「感染予防」という変化に合わせて、3つの「〇〇セット」を新たに準備しました。
<枕元>ベッドで寝たまま使いたいものセット
療養中の部屋に入る機会をできるだけ減らすために、体温計や冷却剤、タオルなど「あれ持ってきて~」と言われそうなものは、手を伸ばせばすぐに届く枕元にまとめて準備。側には、飲み物を入れた冷蔵庫代わりのクーラーボックスも置いていました。
<療養部屋の外>感染対策セット
部屋の外には、アルコール消毒液やウエットティッシュ、手袋など、部屋の掃除や食事で使ったトレイを下げるときなどに感染対策グッズを準備。ふき取ったあとのごみを入れるための、ビニール袋もあると便利でした。
<洗面台>洗面道具セット
トイレ・洗面・お風呂は、1階に1つしかないのでどうしても家族と共用に。同じタオルやコップからの感染を防ぐために、夫専用の洗面道具セットを準備。ハンドタオル・歯ブラシ・歯磨き粉・紙コップをまとめていました。
あ、マスク!に備えて階段にはマスク置き場
グルーピングとは異なりますが、「動作・動線にかなった場所に収納する」ことも整理収納ではとても大事なポイントの一つ。階段の途中に置いたマスクは、夫が寝ている2階の部屋に行く際に「あ、マスク!」となったときのため。必ず通る場所に置くことで、マスクの付け忘れ防止に役立ちました。
普段の風邪の看病と大きく違ったのは、気軽に部屋に立ち入れないこと。様子を見に行ったり、必要なものを気軽に持って行くことができないという状況は、不安だし、なかなか不便で。加えて、消毒などの感染対策も必要・・・。コロナ感染は、本人にも看病する家族にとっても負担が大きいものだと実感した10日間でした。
WRITER – KEACON