部屋を整えると3つのメリットがあるって、聞いたことありますか?一つ目は金銭的メリット。何をどれくらい持っていいるかを把握できるので、無駄なものを買うこがなくなるというもの。二つ目は時間的メリット。物の定位置を決めることで、探し物にかかっていた時間を減らすことができます。最後の三つ目は、精神的メリット。旅先のホテルなど、スッキリと片付いた空間にいると気持ちがリラックスできるあの感覚。毎日過ごす自分の部屋が、そんな空間だったら気持ちにゆとりがうまれて、なんだか前向きになれそうですよね。
収納や動線にこだわって建てたわが家は、もうすぐ住んで丸5年。整理収納の3つのメリットは、暮らしの中でどれもその通りだと感じることばかりです。今回は、わが家が片づけの仕組みを作ることで得られた「暮らしの変化」をご紹介します。
- キーコン 住宅収納スペシャリスト
- 夫と息子2人の4人で、収納にちょっとこだわった一軒家に暮らしています。収納や動線が暮らしやすさにつながることを実感して、家づくり情報の発信を始めたインスタグラムアカウントKEACON HOMEは、現在4万人を超える方にフォローして頂いています。整理収納アドバイザー1級
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1. 散らかしても大丈夫!心に余裕ができた
子どもって部屋で遊ぶとき、おもちゃや本を次々に広げていきますよね。わが家でも子どもたちが今より小さかったときは、床中におもちゃが広がっていることがよくありました。親としては一つ出したら一つしまって欲しいんですが、遊びに夢中な子どもたちには無理な話。片づけるのが大変だから、パーツの多いおもちゃは、あまり出して欲しくないなーなんて思うこともしばしばでした。
私が家づくりで特にこだわったことの一つが、おもちゃ収納の仕組みをつくること。子どもがよく遊ぶリビングの側におもちゃ置き場と本棚を計画しました。おもちゃは種類ごとに分けて、ラベルを貼ったケースの中に。使った後にしまう場所がはっきりしたことで、片付けの面倒くささは大幅に減少。負担が減ったことで、私も片付けの心配をせずに子どもたちを自由に遊ばせることができるようになりました。片付け場所を「考える」手間が省けたことで、心の余裕につながったのだと思っています。
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2. 毎日の家事が楽になった
「整理収納」なんて、もともと家事が得意できれいずきな人がやるものでしょ?って思う方もいるのでは。実際のところ、私は家事が好きではないし、掃除も最低限で済ませたいなと思うタイプ。そんな私が整理収納にこだわる理由は、実は少しでも手を抜きたいからなんです。整理収納って、暮らしの仕組みをつくること。一度しっかり考えておけば、そのあとずっと楽することができるんです。もちろん、暮らしの変化に合わせ見直しは必要ですが。
パントリーとして使っているキッチンの棚。普段まとめ買いが多いので、毎回一度にたくさんの食材を持ち帰ってきます。しまう場所がきまっているので、帰ってきてから、棚にしまうまでの作業があっという間。どこに置いたらいいかな?と考える手間が省け、次に買い物するときも、足りないものを確認しやすくなりました。買い物の片付けだけじゃなく、洗濯も掃除も先に仕組みをつくることで毎日がすごく楽に。家事が面倒、時間がない、という人にこそ整理収納はやっぱりおすすめなんです。
3. 家で過ごす時間がもっと楽しくなった
「断捨離」という言葉がはやるなど、整理収納には「物を減らす」というイメージがあります。私もここ数年、家の中ものを見直して、今の暮らしに必要がないものを減らしてきました。やってみて気が付いたことが「物がない部屋=居心地がいい」じゃないということ。整理収納のゴールは「減らすこと」ではなくて「好きなものに囲まれること」なんだなと実感しています。
最近は観葉植物を置いてみたり、小物の色を意識したりと、部屋を少しずつ改造中。物の数は増えていますが、部屋の居心地は格段にアップしています。「家族といる普通の一日なんだけど、なんだかちょっとテンションが上がる」みたいな、そんな気持ちで過ごせる日が増えてきました。
片づけって時間を生み出してくれたり、気持ちを明るくさせてくれるもの。部屋をスッキリさせる以上の大きなメリットを、わが家では感じています。