こんにちは、整理収納アドバイザーの岸上のぞみです。今月のコラムは、インテリアの法則を3回にわたってお届けしていきます。インテリアはよく「センス」と思われがちですが、実は「知識」を実践してみることでたのしめる部分も大きいのです。今回はインテリアの法則の中でも王道の三角構成について、実際にやってみた画像を交えながらお伝えしていきます。
- 岸上 のぞみ 整理収納アドバイザー/ルームスタイリスト
- 3階建て2階リビングの建売のお家で、夫と息子と私の3人、時々保護猫と暮らしています。ノウハウだけでなく、自分の心の声や感覚に気づき行動することを大切にしたお片づけレッスンなどを開催。
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三角構成とは?
インテリア雑貨などを配置する際によく用いられている三角構成。手軽に実践することができて、雰囲気がぐっと素敵になります。三角形を意識して配置することで、無秩序に並べるよりも、バランスが取りやすくなります。
【初級編】二等辺三角形
まず真ん中に背の高いアイテムを配置し、その両隣に真ん中に置いたものより背の低いアイテムを配置する方法。三角形の頂点がちょうど中心にくるようなイメージです。シンメトリーで、どんなテイストのお部屋にも応用しやすい構成です。
上の画像が花瓶を2つ並べたもの。下の画像がアートポスターを用いて三角構成を実践した時のものです。
【中級編】不等辺三角形
一方、三角形の頂点を中心からずれて配置させる不等辺三角形。背が高い頂点となるアイテムに目が行きやすいので、お気に入りの雑貨などを飾る時にぜひチャレンジしてみてほしい方法です。
【上級編】複数の三角構成を組み合わせる
インテリア雑貨が複数ある場合や、先ほどの三角構成に慣れてきたら試してみたいのが一つの空間に、複数(2〜3個)の三角形を配置してみる方法です。
まず、一つ目の三角構成を作ります。
その横に、先ほどの三角を作ったアイテムと相性の良いインテリア雑貨を置きます。飾るアイテム数の多い場合は、ここでもう一度三角構成を作ってもOK。この時、この2つのかたまりが似たアイテムだと統一感のある印象に。素材や色、高さに違いがあると少しラフでこなれた印象になります。
そして最後に、先ほどの2つのかたまりを点と捉え、真ん中に頂点となるアイテムを配置して、完成。お店のディスプレイのような空間ができました。
【惜しい例】ごちゃついて見える原因は?
こちらは三角構成の配置はできているけれど、少し惜しいパターン。
理由は、色や素材、季節感のバラつきにあります。例えばガラスの花器やひまわりは夏を連想しますが、松ぼっくりやオレンジのキャンドルは秋冬を連想します。ポスターやお花のビビッドな色と、左に飾ってあるポストカードのパステルカラーやフレームのくすんだ色も、バラつきを感じてしまいます。インテリアに慣れている方があえて色味や素材の異なるものをミックスすることがありますが、初心者さんでアイテム数が多くなる場合、色や季節感などをある程度まとめてみるのがおすすめです。
三角構成をお家の中に取り入れてみよう。
いかがでしたでしょうか。ものの配置を変えてみるだけで、部屋の雰囲気が変わる三角構成。とても手軽にできるので、インテリア用品を買い足す前にご自宅にあるもので一度試してみてくださいね。